地元メディアは定位置確保を予想。イプスウィッチで前田大然は次のフェーズへ。「通用するか」から「どこまで数字を残せるか」に【現地発】
一方で、新加入選手が多いだけに、チーム作りには時間も必要になる。プレミアに引き上げたキアラン・マッケナ監督が昨季限りで退任し、新たに就任したオニール監督が、大幅に入れ替わった戦力を短期間でまとめられるかは未知数だ。
『ガーディアン』の記者陣による予想でも、イプスウィッチは降格圏の19位。大型補強によって期待値は上がったが、残留争いが厳しいことに変わりはない。
そのなかで、前田の強みが生きる可能性は高い。イプスウィッチは昨季のチャンピオンシップで、高い位置で奪ったボールの22.2%をシュートまでつなげた。この数字は「リーグ平均10.4%」の倍以上で、ボールを奪ってから一気にゴールへ向かう攻撃を得意としていた。
加入時から、前田の走力やプレッシングはイプスウィッチの戦い方に合うと評されていた。プレシーズンでは左サイドでデイビスとの関係を築き、背後へ走り、ゴール前にも顔を出した。期待されていた特長が、少しずつ実戦の中でも表われ始めている。
28歳で迎える初のプレミアリーグ。加入時に問われたのは「通用するか」だった。プレシーズンを終えた今、焦点は開幕スタメンを掴み、その場所を守りながら、「どこまで数字を残せるか」に移りつつある。
前田の挑戦は、すでに次の段階へ進んでいる。
文●田嶋コウスケ
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