《ハイスペ慶應女子学生がクレカ窃盗で逮捕》「あれ、現金が減ってる」現場施設の利用者が気がついた“違和感”、専門家は「計画的かつ常習的に犯行に及んでいた」可能性を指摘
アルバイト先のスポーツ施設で、利用客だった50代女性のクレジットカードをロッカーから盗み、後日化粧品2点を買った疑いで逮捕された慶応大学・総合政策学部4年の新沢かれん容疑者(22)。警視庁によれば、容疑者は別の複数の人物からもクレジットカードを盗んだ可能性があるといい、被害額はおよそ100万円にのぼる。
【写真を見る】〈容疑者の華やかなSNS投稿〉見晴らしのいいカフェでくつろぐ様子、肩を組む男女のグループ写真
前編では女性利用客が、施設内の構造を説明した上で「用心している人は少ない」「犯行は難しくない」などと証言した。さらに別の利用者曰く、施設では盗難が頻発していたというのだ。【前後編の後編。前編から読む】
別の利用客が匿名を条件に明かす。
「実は私も、『あれ、現金が減ってる』ということが一度、ありました。額は1万円ほどでした。ロッカーに入れていたので、安心し切っていたし、マスターキーなんてものがあること自体、寝耳に水です。それ以来、財布を持ってくるのはやめました。受付のバイトさんはけっこう入れ替わるのですが、彼女はわりと長いこと働いていましたね」
施設側も頻発する盗難は認知していたようだ。利用客がさらにこう続けた。
「私ではないのですが、過去にもカードを盗られたと言う客がいたそうです。そのことを施設の人に伝えたら、『防犯カメラをつけて対策する』みたいな話になったそうですが、結局、流れてしまったみたい。もし、同一犯だとしたら、かなり前から起きていたことになりますよね」
施設内で繰り返されていたとみられる盗難──。取材班は、この女性の話などを施設のスタッフにも確認したが「現状、お答えできることはありません」と答えるに留まった。
また、ゴルフインフルエンサーのかおるこ氏も被害者だと名乗り出ている。同氏は18日にSNSで、容疑者の勤務先であるスポーツ施設の場所を示しながら、こう投稿している。
〈私はこの女子大生クレカ窃盗事件の被害者です〉
〈無印良品のオンラインショップと、田園調布のパン屋で使われてました。(中略)暗証番号が必要にならない額を細々と使ってるあたり常習的でめちゃくちゃ腹立ちます〉(原文ママ)
警視庁赤羽警察署とのやりとりがあったことも明らかにし、"同一犯"だと主張している。
クレジットカードの不正利用は、現金を盗むよりも社会的損害が大きいとされ、詐欺罪にあたる場合が多い。罰金刑がないため、微罪であっても起訴されて有罪判決になれば、執行猶予がつかない限りは実刑が科される。
ITジャーナリストの三上洋氏が事件について語る。
「近年はオンライン決済の『3Dセキュア』や『ワンタイムパスワード』、店舗でのPINコード入力の普及により、不正利用件数は減っています。あくまで一般的にですが、タッチ決済は1万円から1万5000円が上限で、それ以上の会計だと暗証番号が必要になる可能性があります。
余罪の100万円という額が、少額決済を積み重ねたものだとすれば、容疑者は『どの店舗で』『いくらまでなら』暗証番号などなしで決済できるか、知識を持っていたのではないか。計画的かつ常習的に犯行に及んでいたと捉えることもできるでしょう」
本人は『カードは更衣室で拾った。商品が欲しくて衝動的に使った』などと供述しているが果たして──。
