ケンブリッジ大教授に黒人最年少で就任も…論文盗用疑惑を持たれた男性死亡「絶え間ない非難が負担に」
【ロンドン=工藤武人】英BBCなどによると、英ケンブリッジ大の教授に黒人最年少で就任したことで知られ、論文の盗用疑惑の渦中にあったジェイソン・アーデイ氏(41)が14日、ロンドン南部の自宅で死亡した。
アーデイ氏は生前、自身に対する批判が人種差別に根ざしていると訴えていた。
ロンドン警視庁は事件性はないと判断した。死因は明らかにしていない。アーデイ氏は教育社会学者で2023年に37歳でケンブリッジ大教授に就任し、今月5日に辞任した。アーデイ氏の死について、バーナム首相は15日、「これは様々な意味で悲劇だ。どうしてこうなったのか顧みるときだ」と述べた。
アーデイ氏を巡っては「人種リアリスト」を名乗るケンブリッジ大の元研究者が7月、アーデイ氏の博士論文について、ほかの論文からの盗用疑惑を指摘した。これを機に「35日間で30回、マラソンを走った」などとするアーデイ氏の過去の言動にも疑いの目が向けられた。アーデイ氏は生前、「絶え間ない非難や臆測、世間の論評が私や家族にとって深刻な負担になっている」と語っていた。
論文の盗用疑惑に関し、アーデイ氏は英紙ザ・タイムズの取材に「一部に誤りがあった」と認めつつ、盗用は否定していた。
