ハルビン聯合飛機科技が展示した農業用ドローン。(2025年9月26日撮影、ハルビン=新華社記者/劉赫垚)

 【新華社ハルビン8月16日】中国黒竜江省ハルビン市では盛夏を迎え、先進製造業企業の生産ラインが活気に満ちている。歴史ある工業都市のハルビンは、航空クラスター、綏哈大斉(同省の綏化市・ハルビン市・大慶市・チチハル市)バイオ製造クラスターという二つの国家先進製造業クラスター建設推進に注力し、規模拡大、ハイエンド化、スマート化、グリーン(環境配慮型)化に向け発展軌道の移行を加速させている。

 ハルビン市平房区は、同市の航空産業の重要な拠点で、中国航空工業集団傘下のハルビン飛機工業、中国航発集団傘下のハルビン東安発動機、中国鋁業集団傘下の東北軽合金を中核とし、広聯航空やハルビン東安実業発展など関連企業がクラスター展開する構造を形成している。

 ハルビン飛機工業集団はここ数年、航空製品の高度化、世代交代を加速させている。中国航発ハルビン東安発動機は、中国における小型航空機用エンジン、航空機械トランスミッションシステムの専門的な開発・生産拠点で、アルミニウム・マグネシウム鋳造、ギア、ケーシング加工などの分野で独自の技術的優位性を築き、中国トップクラスの製造体制を構築した。

 低空経済(低高度の有人・無人機を活用した経済活動)分野において、産業クラスターの相乗効果が持続的に発揮されている。同区に位置するハルビン聯合飛機科技の生産工場では、無人ヘリコプター「謁影T1400」の生産ラインがフル稼働している。「空の大型トラック」と呼ばれる機体は、産業用ドローンの積載量の少なさ、航続時間の短さといった問題を克服し、農業生産、物流・輸送、緊急救助などの分野で大きな可能性を示している。

 同社の孫立業(そん・りつぎょう)副総裁は「産業クラスターの相乗効果が生産ラインの高速稼働を効果的に支えている」と指摘。半径数百メートル以内で地元の「専精特新」(専業化、精細化、特色化、斬新化)の特徴を備える小巨人企業(大きな成長が見込まれるスタートアップ企業)が中核部品の納入を完結でき、航空用複合材料、アルミ・マグネシウム合金加工など上流工程も地元企業が供給を確保しており、「玄関先」にあるサプライチェーンが組み立て周期、物流コストを大幅に圧縮していると説明した。

 綏哈大斉バイオ製造クラスターも航空クラスターと並んで成果を上げている。綏化市、ハルビン市、大慶市、チチハル市は、トウモロコシ・バイオ製造産業の規模拡大、高付加価値化、グリーン化に向けた発展を推進している。2025年、綏哈大斉地域のバイオ製造クラスターにおける一定規模(主要事業の年間売上高2千万元、1元=約23円)以上の企業は164社に、生産額は722億1千万元に達した。

 黒竜江金象生化では、生産現場のデジタル化が生産効率の大幅な向上を後押ししている。生産スケジューリング、エネルギー消費管理、品質トレーサビリティー、設備保守・運用など各方面で、一貫したデジタル管理・制御が行われている。

 同社研究開発センターの責任者、曹国強(そう・こくきょう)氏は「トウモロコシの買い付けや貯蔵、高付加価値加工から高付加価値バイオ製品の出荷に至る全産業チェーンの統合型発展モデルを構築し、『畑から工場へ、原料から最終製品へ』の全プロセスの価値拡張を実現した」と紹介した。

 ハルビンは、「イノベーション主導の拠点」という中核的位置付けを堅持し、産業チェーンはエタノール加工、生食トウモロコシ加工、発酵飼料、農業副産物の総合利用など重要分野をカバーし、産業チェーンの完全性、安定性が継続的に向上している。(記者/劉赫垚、徐凱鑫)