自民党新幹事長は有村治子総務会長の横スベリか… 安倍人事をなぞるのが高市人事
【永田町番外地】#90
永田町がザワつく自民党役員人事…裏金議員“筆頭格”の萩生田光一氏「幹事長昇格説」浮上の仰天
内閣改造・党役員人事の時期について高市首相は「現時点で私から申し上げることはない」とケムに巻いている。そうはいっても周りが放っておかない。自薦他薦の人事情報が飛び交う永田町だが、目下のところ「骨格人事は触らない」(全国紙官邸キャップ)というのが大方の見方だ。
「高市首相は長期政権を築いた安倍さんの政治手法をなぞっていますから、官房長官と財務大臣の留任は動かない。ただ鈴木幹事長については物足りなさを感じているようです」(前出のキャップ)
とはいえ、第2次安倍長期政権を支えた麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官、二階俊博幹事長に比肩する人材は党内に見当たらず、観測気球的に大手メディアがこぞって飛ばしているのが、萩生田光一幹事長代行の繰り上がり就任説だ。しかし、旧統一教会との癒着やパーティー券裏ガネ疑惑が指摘されてきた人物だけに、幹事長就任説はいまひとつ説得力に欠ける。
若い頃の萩生田は森(喜朗元首相)の忠犬ハチ“光”と呼ばれていたが、下野した自民党で安倍に仕えたことで出世の糸口をつかみ、さらにその後、安倍内閣の官房副長官として菅に仕え、首相官邸と党、国会との結節点として党務政務の実務を広角に学んだことで頭角を現した。
「この頃に築いた日本維新をはじめとする与野党の幅広い人脈がこの1年、高市内閣の政権運営の潤滑油になってきたことは間違いありません。でも高市首相は、金銭授受疑惑で閣僚を辞任した甘利明元経済産業相の三役起用を安倍さんが見送ったことが教訓になっているはず」と、自民党ベテラン議員は萩生田起用に懐疑的だ。
さらに言えば、選挙の勝利が幹事長の最も大切なお役目だとすれば、公明の連立離脱で萩生田の選挙基盤はけっして盤石とは言えず、これも21年衆院選で当時の甘利明幹事長が小選挙区で敗北して幹事長を辞任したのが記憶に新しい。
「そうなると、鈴木幹事長交代なら、萩生田も代行留任のまま、むしろ麻生派所属で両院議員総会長も務めた有村治子総務会長が横滑りするかもしれません。高市最側近の一人であり、国会対策上も、過半数割れの参院からの起用は理にかなっています」(首相官邸スタッフ)
また、その論で言えば、もう一人の高市最側近である木原稔官房長官の幹事長、有村官房長官の入れ替え起用の可能性もあろう。当分、麻生派に抱きつく以外に政権安定の選択肢がない高市首相である。 (特命記者X)
