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 モデルで女優の星乃あんな(16)が飛躍の夏を迎えている。放送中の日本テレビ系ドラマ「親愛なる夫へ〜完璧な妻の嘘〜」(木曜後11・59)で見せる不気味な演技が話題を呼んでいる。「今年の夏は女優として成長する時期」と、水滴石穿(せきせん)の気持ちで高校2年の夏を過ごしている。

 陰のある役での好演が続く。ドラマでは芸歴15年の元天才子役を演じている。事務所の社長を務める主人公の狂気的ファンで、所属するタレントに怪しげに近づいていく。24年公開の映画「ゴールド・ボーイ」でも犯罪に手を染める役を演じており、心の闇の部分を表現する演技が際立つ。素顔は明るい女子高生で、大きな黒目と弾むような声、身ぶり手ぶりを使って明るくしゃべる姿が印象的だ。

 公開中のホラー映画「だぁれかさんとアソぼ?」(監督清水崇)では、物語の鍵を握る主人公の妹を演じた。重い過去を背負いながら、事件に巻き込まれていく重要な役どころ。「ホラー映画を見るのは怖いですけど、日常では経験できないことを演じてみたい」と熱望し、オーディションで役を射止めた。

 監督を務めたJホラーの巨匠・清水崇氏も演技力を評価している。同氏は「ゴールド…」の演技で「目が良い」と星乃に注目。マネジャーが「脚本家の角田ルミ先生からも演技や表情を褒めていただき、“清水監督が使いたいと言っていた意味が分かった”とお墨付きをもらった」と明かすほどだ。星乃は「自分と共通点が多い役柄で、しっかり考えて撮影に臨めた。現場でも監督と細かく話し合いながら演じることができて、演技の勉強になった」と成長のきっかけをつかんだ。

 目標とする俳優は鈴木亮平(43、写真)。2020年のデビュー作のドラマ「テセウスの船」と2作目の「レンアイ漫画家」で共演した。鈴木が両作で演じたのは正義感あふれる警察官と、漫画一筋の不器用な漫画家という正反対な役。「同じ人が演じているように思えなかった。役に入り込める姿とオーラを感じて、絶対にこんな役者になりたい」と目を輝かせた。(高原 俊太)

 《20年に「テセウスの船」でデビュー》◇星乃 あんな(ほしの・あんな)2009年(平21)11月1日生まれ、千葉県出身の16歳。17年から「ぷっちぐみ」「ニコ☆プチ」「ニコラ」の専属モデルを務めた。20年にドラマ「テセウスの船」でデビュー。23年に特撮ドラマ「王様戦隊キングオージャー」にレギュラー出演。最近は演技に生かすために読書に熱中。挑戦したいことは登山。身長1メートル63。