生態系の防護壁を築く営林場 中国・甘粛省古浪県

【新華社武威8月13日】中国甘粛省武威市古浪県の八歩沙(はっぽさ)営林場は、継続的な植林や最新のかんがいシステムを軸に、生態系の防護壁構築を加速させている。騰格里(トングリ)砂漠の南端に位置する同営林場では、点滴かんがいの排水管網やスプリンクラーから水滴が的確に供給され、約2千ムー(約133ヘクタール)に広がる梭梭(ソウソウ)やムレスズメ、花棒(ホワバン)などの砂地植物に潤いを与えている。

かつての八歩沙営林場は、外に出れば8歩先が砂漠という状態で、砂嵐が猛威を振るい、集落や農地を脅かしていた。1980年代以降、3世代にわたって砂漠化対策に取り組んできた「治沙人」らによって、累計30万ムー(約2万ヘクタール)を超える防砂林が造成されたほか、40万ムー(約2万7千ヘクタール)を超える面積で植林・植草が行われた。これにより砂の移動や風を防ぐ「緑の回廊」が、南北10キロ、東西約8キロにわたって完成した。

古浪県は2024年に黄河からの取水を開始し、引水インフラの整備に力を入れている。同営林場では現在までに、50万立方メートルに及ぶ貯水池や送水管網、正確な点滴かんがいを一体化した、高効率な節水型かんがいシステムをほぼ構築した。砂地植物の苗木ごとに異なる必要水分量に応じ、定時・定量・定点での正確な点滴かんがいができるようになったことで、水資源の利用効率が大幅に向上した。今後も砂漠化対策技術を更新し、砂漠の生態系回復を加速させ、中国西部の生態安全保障の一層の防壁強化に努める。(記者/郎兵兵)









