山伊織(C)日刊ゲンダイ

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 巨人がなぜか「庭」で勝てない。

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 11日、同率で迎えた阪神との首位攻防戦の初戦に先発した山粼伊織(27)が、三回に1番の近本と3番の森下にソロ本塁打を浴びた。1-6の七回には、2番手の田和が森下にバックスクリーンへの2本目を献上。九回には3番手の代木が佐藤に看板を直撃する特大の2ランを浴びた。結局、阪神打線に4被弾など9失点の大敗で2位に後退した。

 今季阪神とは7勝11敗。不思議なことに、敵地・甲子園では5勝3敗と勝ち越しているのに、原前監督が「庭」と評した本拠地・東京ドームでは2勝8敗の「逆転現象」となっているのだ。

 橋上監督代行は試合後、「今日も空中戦というか、ホームランも4本出た。ある意味、阪神ペースと言えないこともない。甲子園に比べると東京ドームの方がホームランも出やすい。本塁打を打たれないような工夫はさらに必要かな」と言った。

 阪神の86本塁打はリーグトップ。そのうち巨人戦は15本。内訳は東京ドームで12本、甲子園ではたったの3本だ。

 巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)が「かつて本塁打攻勢といえば、狭い東京ドームを本拠地とする巨人の専売特許だった。貧打の年も本塁打の数は1位のことが多かったですが……」とこう言う。

「巨人の本塁打数はリーグ4位(76本)。昨オフに4番の岡本がメジャーへ流出した穴が埋まっていない。一発の期待が持てるのは、この日もソロを打ったダルベック(19本=リーグ3位)くらい。今では阪神の森下(27本=同1位)、佐藤(同24本=2位)、大山(同13本=8位タイ)がクリーンアップに座る阪神のウリになっているのだから寂しい限りです」

 高橋氏が続ける。

東京ドームで阪神に勝つためには、投手陣が阪神打線を封じること。データを洗い出し、もう一度対策を練り直して、コントロールミスを減らす以外にない。その上で、もっと打線が援護しないことには、今はなんとか踏ん張っている投手陣が、9月以降の勝負どころでガス欠を起こしますよ」

 優勝争いのカギは、阪神との「外弁慶」の克服にかかっている。