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中国政府が承認を拒否していた日本の重慶総領事館トップのポストが、今月になって総領事の「代行」というかたちで就任が認められていたことが新たに分かりました。

日本の重慶総領事をめぐっては、日本政府が示した後任候補について中国政府が同意せず、理由も明らかにしないまま事前承認を拒み、去年12月から8か月以上にわたって空席となる異例の事態となっていました。

日本政府関係者は「去年11月に高市首相が国会で行った台湾有事をめぐる発言に中国側が反発して、嫌がらせをしている」と指摘し、日中間の懸案となっていました。

その後、関係者への取材で、今月になって、日本政府が総領事として就任を求めていた外務省の西海茂洋氏について、中国政府が入国を認め、総領事代行の肩書で着任していたことが新たに分かりました。

日本政府関係者は「中国政府が歩み寄ったかたちで、前向きなサインだ」と評価しています。

◇ ◇ ◇

――まず、総領事が新たに就任する場合には事前承認が必要なんですね。

これは条約で定められている外交上のルールで、無用なあつれきを避けるためにも、大使や総領事など使節団のトップの交代では、受け入れ国の事前承認が必要だとされているんです。

――今回、総領事ではなく総領事代行ということですが?

日本側は「この人を総領事に」としていたんですが、その承認はまだで、総領事代行としての受け入れなんです。ただ、日本政府関係者は「実質的には総領事館の館長で、中国側もそれを分かった上で受け入れた」としています。

――なぜ中国側は今回、受け入れることになったんでしょうか?

中国で取材している柳沢総局長は「中国としても、さすがに全方位で日中関係を悪くしすぎたという思いがあるのだろう。政治と経済を切り離して扱う動きもあるが、ただ、これで一足飛びに日中首脳会談を行うまでに関係が改善するのは難しい」と分析しています。