格闘技イベント「Breaking Down」の“喧嘩番長”ことライト級王者が、MMAデビュー戦で元キック王者の“見えない”パンチを試合開始早々にモロ被弾。いきなり左目が大きく腫れ上がるアクシデントに「目が潰れてるな」「眼窩底骨折だろ」「ストップだ」など驚きと困惑、心配の声が相次いだ。

【映像】BD王者を一撃で追い込んだ“見えない”右ストレート

 11日、東京「TOYOTA ARENA TOKYO」にて『RIZIN.54』が開催され第2試合、RIZIN MMAルールで元RISEライト級王者の直樹(FIGHTER’S FLOW)とBreaking Downライト級王者・細川一颯が激突。試合は1ラウンド開始早々に直樹の右ストレートを左目付近に被弾した細川が、目を大きく腫らして終始劣勢。気持ちで前に出続けるも2ラウンド3分10秒に無念のレフェリーストップでRIZIN2連敗を喫した。

 細川はBreaking Downの喧嘩自慢企画で優勝。さらに格闘家の才賀紀左衛門にKOするなど頭角を現し、2025年には同イベントのライト級王座を獲得した。2024年大みそかにRIZINデビューを果たすも宇佐美正パトリックに2ラウンドKO負け。今回がRIZIN生き残りをかけた2戦目となる。一方の直樹はこの試合がMMA6戦目だ。

 試合は1ラウンド開始10秒でいきなり動く。直樹が鋭い踏み込みから伸びる右ストレートを打ち抜くと、これが細川の左目付近を直撃。直樹はさらに右のハイキックまで追撃をつなげて試合の主導権を握る。

 直後、解説を務めた杉山しずかが「左目が」と細川の異変を指摘。郄坂剛も「直樹選手のパンチが読みづらい。ここで出してこないだろというところで出てくる」と述べると、実況も“本人談”として「こんなところからというパンチが届くんです。魔法のパンチなんです」など続けると、郄坂がさらに「見えなかったでしょうね。本当にわかりづらい」と応じた。

 ただ、左目尻の出血と腫れが気になる中、細川はテイクダウンを取るなど、怯む様子を見せず前に出続ける。さらに直樹をコーナーに押し付け、パウンドを浴びせる場面も見られた。残り時間1分の場面では郄坂が「あぁ、目が潰れてるな」と心配の声を上げるほどの細川のダメージだった。

 1ラウンド終了後には細川の左目にドクターチェックが入る。郄坂は「(目が)開いてない」と指摘するも試合再開の許可。一方では「これ以上はストップします」とドクターの念押しで第2ラウンドへ。その後も諦めない姿勢を見せた細川だったが、3分が経過したところで2度目のドクターチェック。試合終了が告げられた。郄坂は「直樹選手のパンチと攻撃によるものなので、この試合は直樹選手の勝ちです。ただ、細川選手のファイティングスピリッツは素晴らしい」と細川の気持ちの強さも称賛。改めて放送席からは「(直樹の)見えないパンチ、見事でしたね」との声も聞かれた。

 試合後にマイクを握った直樹は「RIZINファンの皆さん、このルールでこの場に上がった細川選手に拍手をお願いします」と述べた一方「Breaking Downファンの皆さん、この勝ち方じゃあまり偉そうなこと言えないけど…これが現実だよ」とバッサリ。会場が一瞬、静まり返る瞬間も見られた。

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