新井監督は「全部ブッ壊してから辞めたい」と吐露…いま「広島カープ」で何が起きているのか?

写真拡大 (全5枚)

次々発覚する不祥事…

「カープのファン、そして野球ファンの皆さんを失望させてしまったことに、OBとして申し訳ない気持ちです」

古巣の不祥事に、野球解説者の小早川毅彦氏は落胆する。

今年1月、当時広島に所属していた羽月隆太郎元選手(26)が、指定薬物のエトミデート(通称「ゾンビたばこ」)を使用したとして、広島県警に逮捕された。

7月には、羽月元選手にゾンビたばこを譲渡したとして逮捕された滝口涼介被告(38)と、広島の矢野雅哉(27)、田村俊介(22)、小園海斗(26)らが酒席を共にしていたことを、写真週刊誌『FLASH』が報じた。

「さらに7月30日、球団は矢野と前川誠太(23)の自宅に家宅捜索が入ったこと、それに伴って前川の一軍登録を抹消したことを公表しました(矢野は7月17日に抹消)。

同日、松田元オーナー(75)は取材に対し『予想しない選手が出てきた』とコメントしましたが、前川は矢野の弟分として知られ、よく食事を共にしていたため、驚いている関係者は少ない。

むしろ、オーナーの発言は『球団は他の選手が関与していることを認識しながら、それを隠しているのではないか』という疑念を抱かせる結果を招いています」(スポーツ紙カープ担当記者)

ゾンビたばこ騒動に揺れる広島カープで、いま何が起きているのか。小早川氏とは別の球団OBは、「この件に最もショックを受けているのは新井貴浩監督(49)ですよ……」と話し、心配そうにこう続ける。

「あれだけ明るかった新井が、最近は選手やOBと話す機会が減った。グラウンド上で挨拶すると、ベンチ裏の監督室に案内されるんです。ドアを閉めてからやっと、本音を話し始める。『申し訳ありませんでした。

俺が責任を取らなければいけません。ただ、ゾンビたばこに関与したヤツは全員ブン殴って、全部ブッ壊してから辞めたい』と……。

優しい新井が教え子を殴れるわけがない。それを知っているからこそ、余計に哀しいのです。松田オーナーの権力が強大な広島において、グラウンド外で新井ができることは少ない。

指揮官としての責任はあるでしょう。ただ、弟子に裏切られたなかで矢面に立たなければならないうえに、自らの意思で取れる方策がないというのは、あまりに気の毒です」

デッドボールで乱闘沙汰に

新井監督の心労の種はグラウンド内にもある。7月19日、首位争いさなかの阪神に対する″死球連発″で、両軍がベンチを飛び出す緊急事態が発生したのだ。

「7月17日に前川右京(23)に2死球を与え、前川は右肩甲骨の骨折で負傷離脱。18日にはテイラー・ハーン(31)が投じた胸元への抜け球に、佐藤輝明(27)が激怒。さらに19日には、再びハーンが大山悠輔(31)に当ててしまい、睨(にら)み合いとなりました。

広島は4月26日に近本光司(31)に対してもデッドボールを食らわせ、骨折させていますから、阪神サイドが怒るのも無理はありません」(前出・記者)

広島のシーズン与死球数はセ・リーグ6球団中4位と多くはないが、阪神の主力に対する厳しい内角攻めが目立つ。いったいなぜか。

石原慶幸バッテリーコーチ(46)が、捕手にハッパをかけているようです。持丸泰輝(24)、石原貴規(28)は二人とも心優しい性格で、なかなか内角を突けないため、『イン攻めないと強い打線を抑えられないだろ』と指示している。

それ自体は間違っていないのですが、ここまで死球が続いてしまうのも困りものです。新井監督も乱闘寸前のマツダスタジアムで、両軍をなだめるのに精一杯でした」(球団スタッフ)

シーズンも後半戦に突入し、チームは5位に沈んでいるが、球団幹部の関心はオフに向いている。球団内で、「矢野が″第二の羽月化″するのではないか」と懸念する声が上がっているのだ。

「一部ではクビ危機も取り沙汰されている状況です。一方で、矢野とともに滝口被告との繋(つな)がりを報じられた小園、田村は″グレーなので実質的にはお咎(とが)めなし″で処理されている。家宅捜索を受けているとはいえ、『なんで俺だけが……』と考えても無理はありません。

しかし、小園もピンチですよ。昨オフの契約更改では首位打者のタイトルを交渉材料に球団と相当な″銭闘″を繰り広げ、6000万円アップの1億5000万円を勝ち取りましたが、現在は打率.240前後を行ったり来たり。来季の大減俸は避けられません」(前出・OB)

球団は今回の騒動を受け、トークショーやテレビ出演などオフの″副業″を禁止する方針を固めた。また、野村謙二郎氏(59)を筆頭候補に、次期監督の選出にも着手しているという。

「今回の件で、ファンを裏切ってしまった事実に変わりはない。各々がプロになるためにどれだけの努力をしてきたのかを思い出して、今一度チーム全員が襟を正して一戦一戦死に物狂いで試合に臨んでほしいと思います」(前出・小早川氏)

現役の最晩年、リーグ3連覇の栄光に浴した鯉の指揮官が、こんな形で監督の任を終えるのはあまりに寂しい。

『FRIDAY』2026年8月21・28日合併号より