巨人の帽子がトレードマークのお笑い芸人・小堀敏夫さん

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 この男の生き様はネタなのか、悪あがきか、それとも天性のものなのか……。巨人の帽子がトレードマークのお笑い芸人・小堀敏夫さん(59)に彼女ができたのだ。8月9日、"クズ芸人"と呼ばれる小堀さんに密着したドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション クズ芸人の生きる道 〜58歳恋も笑いも崖っぷち』(フジテレビ系)で、交際する2人の様子が放送された。

【写真を見る】小堀敏夫さん(59)の恋人「ミサキ」さん(30)。親子ほど歳の離れた2人の仲睦まじい2ショットほか

 彼女の名前は「ミサキ」、都内在住で年齢は30歳。小柄で明るい彼女は、来年還暦を迎える小堀さんと親子ほど年齢が離れている。だが、ミサキさんは小堀さんを「好みの男性だった」と真剣な表情で語る。NEWSポストセブンは『ザ・ノンフィクション』では語られなかった2人の本音を聞いた。【前後編の前編】

 52歳で18年間所属した事務所『ワハハ本舗』をクビとなった小堀さん。ギャラ飲みとパチンコでその日暮らしをしていたが「母親を安心させたい」と一念発起して婚活。

 しかし、婚活の現場では重ねた嘘と会費の未払いで退会させられる始末。ラーメン店の経営を目指してバイトを始めたが初日に寝坊でクビに。「出家したい」と髪を丸刈りにして修行に挑むが寺をわずか2日で脱走し、2025年大晦日に28年間活動したお笑いコンビ「ガッポリ建設」も解散となった。

 あれから8か月──小堀さんが住む埼玉県・草加にある家賃3万2000円の6畳1間のアパートを訪ねると、以前まで散乱していたゴミは片付けられ、ガスを止められていたコンロは真新しいIH家電に。部屋に入ると、小堀さんと彼女のミサキさんがいた。

──ずいぶん、部屋がキレイになりましたね。

小堀「前は部屋でタバコ吸ってましたけど、今は外で吸ってるんですよ。あいつ(彼女)が嫌がるから。一緒に住んでいるわけじゃないんだけど」

──部屋は彼女が掃除してくれるんですか?

小堀「いや、何にもしないんですよ。俺が掃除して、飯作ってゴミ出しして。週1回くらい彼女が来る日はキレイにしとかないとね。でもパチスロに金を使ったりして、こないだも負けて。彼女にものすごく怒られて、5000円もらってなんとか凌ぎましたけど」

──2人が出会った馴れ初めを教えてください。

ミサキ「去年の11月に彼の弟子の魔法使い太郎ちゃんのインスタに、『小堀さんに会いたいんですけど、なんかイベント情報とかあったら教えてもらえませんか』ってDMしたんです。そしたら太郎ちゃんから『しばらくイベントはないと思うんで、小堀さんに連絡取りましょうか』と、返信が来て太郎ちゃんが紹介してくれた感じです」

──突然、若い女性からのDMには戸惑いませんでしたか。

小堀「当然、最初は美人局だと思ったんですよ(笑)。でもLINEとかで連絡取ってたら、真面目だったから、一応会ってみるかと。12月上旬に北千住のお好み焼き屋で会いました。怖いからディレクターも連れて行って、直前まで『絶対怖い男が出てくるな』と、警戒していたら結局、最後まで誰も出てこなかったんですよ」

──ミサキさん、失礼ですが小堀さんのどこがよかったんですか……。

ミサキ「もともと『ガッポリ建設』や小堀さん自体を知らなかったんですけど、YouTubeでたまたま『ザ・ノンフィクション』の動画が流れてきたんです。そのときに病院へ連れて行かれる小堀さんを見て、ちょっと会ってみたいなって思ったんです。顔と目が大きいところが好きで、濃いめの顔のほうが好みだったんです」

──婚活で11連敗だった小堀さんに、ついにチャンスが巡ってきたんですね。

小堀「これまで婚活でお見合いしてた人たちって、凄まじい人たちだったんで、ミサキを見たときは『ああ、綺麗だな』とも思ったし、もうミス・ユニバースみたいな感じでしたよ。付き合うのはやぶさかでないな、みたいな感じは受けました」

──最初のDMは昨年11月でしたが、2人はいつから付き合っているんですか。

小堀「昨年12月のクリスマスにライトアップされた上野公園で巨人の帽子を渡して、『これを被ってください』って言ったら、いきなり被ってくれて。2人で手を繋いで上野の街を歩きました。ずっと『ザ・ノンフィクション』のカメラが同行してくるから、さすがに追い返しました。交際が始まったのはそのときからですかね」

──年の差30歳ですが、交際は順調ですか。

ミサキ「いえ、1月は1回しか会ってないんですよ。1度、小堀さんが私の家に遊びに来て、そばの茹で方で揉めて1回別れてるんです」

──そばの茹で方!?

小堀「『じゃあそば茹でるね』って言って、こいつは棒状のそばを鍋に線香みたいに立てて茹でるんですよ。それじゃ下だけ柔らかくなっちゃうから、パスタみたいに広げないと、茶柱みたいだろって言ったら怒っちゃって」

ミサキ「あのときは寝てなかったんです。寝不足で私がイライラしてたのもあって、なんでそばの茹で方くらいで、こんなに注意されなきゃいけないんだろうと。夜中の2時くらいだったんですけど、『ちょっともう帰ってよ』って追い出しました」

小堀「1月で真冬の深夜だったから寒くて、俺もちょっと言い過ぎたかなと思いながらラーメン屋へ行って、ネットカフェに寄って始発で帰りました。普通ならこれで破局になるじゃないですか。

 そしたら翌日にミサキから土下座の写真が送られてきて、これは俺がよく使う手法なんですよ。あとから聞いたら、『やっぱり極寒のなかで、こんなオジサンを追い出しちゃったのは悪かったな』って思ったらしいです。ひとつ間違えば凍死ですからね」

──付き合って8か月とは思えないほど、息がピッタリです。

小堀「似た者同士で、嘘はつきますしね。そっくりですよ。2人で『貯金クイズ!』とかやったんですよ。貯金が100万円より上か下かとか質問したら、ミサキが『上です』とか言うから、100万円くらい持ってんだと思って。

 ミサキは化粧品会社の社員でそれくらいの貯金があると聞いていたから、30万、40万円は引っ張れるなとか考えるじゃないですか。ところが、ミサキの家に行ったら汚いゴミ部屋で、Uber Eatsとかじゃなくてそばを茹で始めるからおかしいなって……。それから嘘が1個ずつめくれてくんですよ(苦笑)」

──確かに違和感があります。

小堀「化粧品会社のチーフって本当? って聞いたら『嘘だよそれっ』て、さらっと言うんですよ。えーと思って、ミサキの部屋をよく見みたらハガキみたいなのが置いてあって、消費者金融の督促状が転がってる。もしかしたら、これは俺の上を行くクズなんじゃないかなと思いましたね」

──ミサキさんはなぜ、嘘をついたんですか。

ミサキ「私の家はテーブルがなかったんです。段ボールを机にしてご飯を食べてて、小堀さんが家に来たときに、もう嘘をつき続けられないなって。

 お金もキツいし、もう言わざるを得なくなって本当のことを言いました。最初に本当のことを話したら小堀さんは絶対に会ってくれないと思い、嘘をついてしまいました」

小堀「俺は容姿よりも、女性の評価はまず金銭ですからね。だから最初に本当のことを言われていたら、『じゃあ、さよなら』ってなっていたと思いますよ。でも告白して付き合って、途中で言われたから頭の中で計算するんですよ。

 もし結婚して売れてる(芸人の)連中からご祝儀を集めれば、300万円ぐらいにはなるだろう。じゃあ、別れるのはやめようと。でも、まさかこのあとに自分を超える彼女のクズぶりを知ることになるとは思いもよりませんでした」

 破天荒な人生を送ってきたクズ芸人の前に突如、現れたミサキ。彼女の小堀さんへの思いは本当なのだろうか。続編ではミサキの生立ち、自己破産した過去、現在の小堀さんとの関係などを報じている。

(後編に続く)

撮影/岩松喜平