[8.7 J1第1節 横浜FM 3-4 鹿島 MUFG国立]

 チームとして王者の底力を示した劇的逆転勝利の陰で、期待の18歳はほろ苦いJリーグ初先発となった。鹿島アントラーズMF吉田湊海はJ1開幕節に先発出場したが、相手に脅威を与えられないままハーフタイムに途中交代。「今日のゲームは何もやれなかった。本当に練習あるのみだと思う」と語った。

 2008年生まれの吉田は高校2年時の昨年4月、当時16歳9か月14日のクラブ最年少でJ1リーグデビューを果たしたクラブ期待のアタッカー。昨年12月には鹿島とのプロ契約を締結したが、上半期のJ1百年構想リーグは1試合の出場にとどまり、奮起を期して新シーズンに挑んでいた。

 プレシーズンキャンプでは「間でボールを受けて前を向いてというのは多くできてきて、結果がついてくればいいなという感覚があった」という手応えを得ていた中、見事に開幕スタメンのチャンスを獲得。しかし、この日はトップ下でなかなかボールに絡めず、左サイドにポジションを移して以降も効果的な攻撃を繰り出せなかった。

 自身がハーフタイムでの途中交代となった一方、対戦相手の横浜FMでは16歳のMF三井寺眞がプロ初ゴールを含む3ゴールに絡む大活躍。吉田も意識をしていたようで「相手は16歳、2個下の子がいて、チームは勝ったけど、自分の交代で出た選手が活躍したというのもあるので悔しい」と現実を受け止めた。

 それでも持ち前のギラギラ感にかげりはない。「キャンプが始まってから自分のやりたいプレーが多くやれていた中、自分の長所であるゴールに結びつけることができなかった。そこはまだ自分の課題」。そう自らに矢印を向けた18歳は次のチャンスに向けて「ゴールだけ。ゴールを取ることだけを求めている。それは鬼さん(鬼木達監督)も同じだと思うのでゴールを決めたい」と闘志を燃やしていた。

(取材・文 竹内達也)