殺傷事件が起きた県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」=2025年12月26日、相模原市緑区(資料写真)

 相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件で、死刑判決が確定した元職員植松聖死刑囚(36)による2度目の再審請求について、東京高裁は7日、即時抗告を棄却した。関係者への取材で分かった。今後、同死刑囚が特別抗告するかが焦点となる。

 細田啓介裁判長は決定理由で、「独自の見解を述べるに過ぎない」として請求を棄却した横浜地裁の決定に誤りはないと判断。重度障害者への差別意識を基に「人とは何か」を裁判所に問おうとする同死刑囚の主張も、1度目の再審請求で既に退けられているとし、即時抗告には理由がないとした。

 同死刑囚は2022年4月に1度目の再審請求をし、地裁は23年4月に棄却した。高裁が即時抗告を退けた後、最高裁も25年10月に特別抗告を棄却する決定をした。今年1月には、自ら2度目の再審を申し立てたが、地裁が2月に棄却していた。

 事件は16年7月26日未明に発生した。確定判決によると、入所者の男女19人を刃物で刺すなどして殺害し、職員を含む26人に重軽傷を負わせた。