秋の味覚がピンチ 去年約50年ぶり不漁のサケ、今年はその半分ほど予測 サンマ初物1匹「20万円」も
秋の味覚の代名詞、サンマですが、今年は漁獲量が少なく、小ぶりとの見通しが発表されました。さらに、秋サケもピンチになっているということで、記録的不漁の予測が出ています。イクラの価格高騰も加速しそうです。
■イクラ丼 10年で「7倍近くの値上げ」

まるで、イクラの“アフタヌーンティー”。
おなじみの醤油漬けや黄金色に輝くヤマメのイクラなど、7種類のイクラをご飯にのせ、ぜいたくにほおばれば、プチプチとした食感、そして濃厚なうま味が口に広がります。
都内にあるイクラ丼の専門店。国産から輸入ものなどさまざまなイクラを扱っています。しかしオープンから10年、イクラ丼に危機が――
いくら丼 波の 川面信也店主
「オープン当初は680円、現在は4400円。7倍近くの値上げ」
年々仕入れ値が上がり、この10年で7倍近くに値上げ。
■“親”もピンチ…理由の1つは温暖化

今年はイクラの“親”もピンチなのです。
北海道の秋サケの来遊数は、ピーク時の2004年には6000万匹を超えていましたが、去年は686万匹ほどに減少。およそ50年ぶりの不漁です。
さらに今年は、去年の半分ほどの364万5000匹になるとの予測が発表されたのです。理由の1つは、温暖化による餌のプランクトンの減少。
「秋サケ」あってのイクラだけに…
いくら丼 波の 川面信也店主
「一時的に出している量や、メニューを変えていこうかなと」
■サンマ “最低水準”さらに小ぶり傾向の見通し

サンマも“秋の味覚”の代表格です。北海道の釧路市では先月、サンマ漁がスタート。しかし…
漁師
「型はいいけれども、サンマがいない」
初日の水揚げはおよそ103キロ。去年より80キロ近く減りました。
お客さん
「2・・・20万?」
“ご祝儀価格”もありますが、初物のサンマのお値段は、1匹20万円。
旬を迎えるサンマにも“ピンチ予測”が発表されました。
水産庁は、日本近海にやってくるサンマの量が、2003年の調査開始以降、最低水準になるとの見通しを明らかにしました。サンマも“小ぶり傾向”だというのです。
■スーパーで「高ければ買いません」

豊漁だった去年のサンマを販売しているスーパーでは。早くも“落胆の声”が聞かれました。
――今年の秋サンマまた…
解凍サンマ購入の女性
「小さい?」
――小さくなるかもしれない
解凍サンマ購入の女性
「あら、そう」
お客さん
「(高くなると)我々年金者には手が出ない。(サンマは)年に1〜2度」
お客さん
「高ければ買いません。食べたいけど、値段高いと…」
秋の味覚は数あれど、サンマは店の売れ筋商品のため…
コモディイイダ SV統括部長・大塩隆一さん
「秋にはサンマというのは、日本人のDNAにしみこんだ部分がある。何とかサンマさんには、頑張って泳いで、とれてもらいたいな」
■北海道産の食材にこだわる飲食店にダブルパンチ

北海道の食材を中心に扱う都内の飲食店「根室食堂」。現在も、釜飯の具材に去年とれた冷凍のサンマや、サケを使用するなど、北海道産の食材にこだわってきただけに、ダブルパンチです。
今年の値段はどうなるのか、北海道の漁師に問い合わせてもらいました。
まずは秋サケの値段。
北海道の漁師
「去年(の水揚げ)が最低最悪だった。さらにその半分」
根室食堂 尾山台店 平山徳治オーナー
「値段も倍に上がるってこと?」
北海道の漁師
「倍じゃ、きかないんじゃないですか」
根室食堂 尾山台店 平山徳治オーナー
「イクラなんて、宝石になっちゃうよね」
漁師はサンマも高値になると予想。
北海道の漁師
「(初競りで)1キロ四十何万というサンマも、ありましたしね」
根室食堂 尾山台店 平山徳治オーナー
「サンマ1匹5000円で出す。今後そうなるんだろうね」
「根室食堂をうたっているので、 根室でない食堂みたいになるのも嫌」

