U−12桑田真澄監督が警鐘「日本野球の危機」「野球IQ…『野球を知る』が雑に」「スピードとパワーに行き過ぎ」と問題提起
「第12回 BFA U12アジア選手権」(9〜15日、中国・杭州市)に臨む侍ジャパンU―12代表の記者会見が4日、横浜市内のホテルで行われ、桑田真澄監督(58)=オイシックス・チーフ・ベースボール・オフィサー=が就任後初の指揮へ意気込みを語った。侍ジャパントップチームの井口資仁監督(51)がサプライズで激励に訪れ、ナインの士気は最高潮に達した。
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会見で桑田監督は自身が小学生だった頃と、現代の子供たちを比較して、率直な感想を語った。
「僕が小さい頃よりも体格がいいと思いますね。パワーもありますし、速いボールも投げられる。時代といいますか、すごいなっていうふうには思っています。ただ彼らだけじゃないんですけど、今の時代の選手たちは、プロ野球選手を含めて野球IQといいますか、『野球を知る』ところが少し雑になってるんじゃないかなと僕は思ってるんですね。日本の野球界全体がですね」
さらに、こう続けた。
「ご存じのように、プロ野球がパワーとスピード…長打ばかり狙って、ピッチャーは速いボールばかりという時代になっている。当然、その下の世代ってそうなっていく。わかりやすく言うと巧打を打てる打者…『うまいな』っていうバッターが、僕はすごく少なくなっていると思います。ピッチャーでいうとコントロールのいいピッチャーは、ほとんどいないですよね。ボールを1球、出し入れできるピッチャーがなかなかいないのは、日本野球のすごく危機だなと思っています」
2007年にはMLBのパイレーツでプレー。自ら憧れのメジャーリーグでプレーしたからこそ、気づいたことがある。
「日本野球の素晴らしいところは、スモールベースボールというところもあるんですけど、バッターならボール球を振らない、空振りをしない、泳がされても人のいないところに打てるとか、そういった技術力だと思う。ピッチャーもスピードが速くないけど、しっかりカウント球、見せ球、勝負球っていうのを投げ分けながら、アウトローに。目的から逆算した技術力が身についているのが、僕は日本の選手のいいところだと思うんですよね。ですから、今スピードとパワーに行き過ぎだなと思って、僕は懸念していますけどね」
そう警鐘を鳴らしながら、「もう彼らは小学生ですけど、小学生の頃から僕はそういった話を彼らともして、しっかりと狙ったところに打てる技術と、狙ったところに投げられる練習とかね、技術を身につけていこうというのは伝えました」と桑田監督。ジャパニーズスタイルの良さを次世代に継承するのも、侍指揮官の任務だ。(加藤 弘士)

