KKT熊本県民テレビ

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熊本県内に大きな被害をもたらした今回の熊本地震。その陰で、地震発生の直後に誕生した命があります。過酷な状況の中で守られながら生まれた赤ちゃんを取材しました。

生まれたばかりの小さな赤ちゃん。母親の松永加奈さん。7月28日に分娩室に入り、出産に備えていたときでした。

■母親・松永加奈さん
「分娩室にテレビがあって、テレビに映像が流れていた。ちょうど地震があって、大丈夫なのかなと心配はあった」

最大震度7の地震。八代市内の病院でも震度6強の揺れが…。冷蔵庫や医療器具の入ったラックなどが倒れます。

■助産師 森悠妃さん
「地震があった時には放心状態、すごく足も震えた。ほかのスタッフが『赤ちゃん守って』という声でハッと我に返って」

松永さんはベットの柵につかまりながら耐えたといいます。そして、地震発生からおよそ1時間20分後―。

■母親・松永加奈さん
「無事に生まれきてくれた時は、ホッとした」

医師や助産師に支えられながら、2960グラムの男の子を出産しました。

地震の影響で、この産婦人科医院は断水。赤ちゃんの沐浴などができない状況に…。

スタッフは倒れた物の片づけをしながら、その後も新生児のケアや、お産のサポートなどの対応に追われました。

■助産師・森悠妃さん
「私たちがサポートしないと、患者さんたちもどうしたらいいかわからないと思って、自分で気をしっかり持った」
「こんな状況でも、ちゃんと赤ちゃんは生まれてきてくれるんだな」

地震の直後に生まれた赤ちゃん。松永さん夫婦は、平和の願いも込めて「和真」と名付けました。

■母親・松永加奈さん
「無事に生まれてきてくれて何より」
「こういうタイミングで生まれてきてくれたというものあって、強くたくましく育ってくれたらと思います」

松永さん親子は、8月2日に退院して八代市の自宅に戻ったそうです。家族や助産師さんたちに大切に守られて生まれた命。生活に大変なこともあると思いますが、元気に育ってほしいです。