週明け27日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比203.35ポイント(0.81%)高の25166.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は85.92ポイント(1.04%)高の8356.98ポイントと反発した。売買代金は1112億2270万香港ドルとなっている(24日前場は1171億2240万香港ドル)。
 投資家心理がやや上向く流れ。米イランの和平交渉再開が期待される中、高騰していた原油相場も値下がりしている。外電は24日、仲介国パキスタンが米国とイランの戦闘終結に向けた協議の再開を模索していると報道。そうした中、米メディアは25日、トランプ米大統領が24日にイランに対する新たな攻撃を行わないよう米軍に命じたと報じた。一方、イランのアクラミニア陸軍報道官は26日、米軍による攻撃停止を受け、報復作戦を休止したと発表している。24日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比3.1%安との89.31米ドル/バレルと反落し、日本時間27日早朝の取引では、一時83米ドル台まで低下した。中国の景気先行きを不安視し、朝方は弱含む場面がみられたものの、指数は上げ幅を徐々に広げている。寄り付き直後に公表された6月の工業企業利益総額は前月同月比で15.1%増にとどまり、伸び率は5月の21.1%から縮小した。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が7.6%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が5.1%高、同じくカジノの金沙中国(1928/HK)が4.6%高と上げが目立った。そのほか、旅行サイト中国大手の携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が4.5%高。悪材料の出尽くし感が意識されている。同社は27日、独占禁止法違反で行政処罰を受けたと報告。罰金と没収額の合計は51億7900万人民元(約1250億円)に上る。
 セクター別では、空運が高い。中国国際航空(753/HK)が4.2%、中国南方航空(1055/HK)が3.6%、中国東方航空(670/HK)が2.6%、国泰航空(293/HK)が2.2%ずつ上昇した。燃油コストの低減など、原油安のメリットがクローズアップされている。
 自動車セクターもしっかり。小米のほか、賽力斯集団(9927/HK)が2.9%高、広州汽車集団(2238/HK)が1.9%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)が1.8%高で引けた。
 半面、石油・石炭セクターはさえない。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.8%、中国海洋石油(883/HK)が1.8%、百勤油田服務(2178/HK)が1.7%、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.8%、中国中煤能源(1898/HK)が1.0%ずつ下落した。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.40%高の3829.39ポイントで前場取引を終了した。医薬が高い。不動産、素材、自動車、空運、消費、インフラ関連、証券、ハイテクの一角なども買われた。半面、エネルギーは安い。公益、銀行・保険、海運も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)