京都・伏見稲荷近くに屋根より高い「産業廃棄物の山」…住民は「洗濯物も干せず車は粉塵で汚れ」と激怒
「洗濯物も干せず、車は粉塵で汚れる」と近隣住民は怒り心頭
世界遺産に登録された醍醐寺など、多くの文化財を有する京都市伏見区。その住宅街の一角に、突如としてガレキの山が現れた。コンクリート片や廃材、土砂などが堆く積み上がり、その高さは近くの3階建てアパートの屋根に匹敵する。この産業廃棄物の山が1年にわたり近隣住民の生活を脅かしているという。
件(くだん)の産廃の山は、人気観光スポットの伏見稲荷大社のほど近くにある。なぜ、こんなところにゴミの山が!? 近隣住民の男性が一連の経緯を語る。
「もともと竹林だったところを、4年ほど前に宇治市内の建設業者が買い取って更地にし、産廃を一時保管する場所として使い始めたんです。急激に積み上がり始めたのは、1年ほど前からですね。今は8mほどですが、ひどいときは10mぐらいあった。
自治体や警察にさんざん相談していますが残ったまま。あんな大量の産業廃棄物を、いったいどこに持っていくつもりなんでしょう。産廃の山の上に重機を置いて作業していたこともあった。重機が転げ落ちてくるんじゃないかと心配で仕方なかった」
住民の生活にも支障が出ている。
「廃棄物を仕分けているのか、日中から重機がガンガンと動いていて騒音がひどい。家が揺れるぐらい振動も伝わってきます。風が吹けば産廃の山から粉塵が飛んでくるので、洗濯物を外に干すこともできない。
駐車場に停めているマイカーは何度洗っても粉塵で真っ茶色です。重量に耐えきれないのか、山を囲うフェンスが曲がっています。大雨が降ればいつ崩れるか分からないような状態なんです。このあたりには小さい子供や高齢者も住んでいる。本当に迷惑しています……」(近隣住民の女性)
「どれぐらいで片づける予定なのか」返ってきた答えは?
実際に産廃の山の周囲を歩いてみると、たしかに山を囲むフェンスは歪んでおり、今にも押し流されてきそうな箇所が確認できる。
現在、京都市は建設業者に対し、撤去を繰り返し求めているというが、状況は改善されていない。京都市環境政策局の廃棄物指導課の担当者は、FRIDAYの取材にこう答えた。
「本来、『産業廃棄物の一時保管』は解体現場から持ち込まれた廃棄物を敷地内に置き、分別を行ったうえで処分施設へと搬出していくプロセスを指します。何年も同じ場所で保管することは認められていません。
当該業者については、’21年11月から一時保管が始まり、昨年秋ごろから規定されている最大保管量を超過している状況を把握しています。現在、本庁の指導にしたがい廃棄物の搬出が進められており、今後は搬出のペースを上げ、8月末までに状況を是正するよう行政指導を行っています」
搬出の目途は立っているのか。近隣住民からの相次ぐ苦情を、どう捉えているのか。行政指導を受けた業者の代表取締役の男性を電話で直撃した。
――伏見区の産業廃棄物の件でお話を伺いたい。
「いま現場で作業中なんで、すみません」
――今後、あの山を片づける予定はあるのか。
「(片づけは)してます、してます。いま、ちょっとバタバタしてまして」
その後、「どれぐらいで片づける予定なのか」と質(ただ)すも、一方的に電話を切られた。
いまだ撤去の目途が立たない、屋根より高いゴミの山。住民の不安を払拭するためにも、迅速な処理が求められる。
『FRIDAY』2026年7月31日号より
