脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「皇室典範改正と、社会のあり方」を公開した。動画では、皇室典範の改正における男系継承の維持について触れつつ、皇室のあり方と社会全般のジェンダー平等を混同する議論に対して、独自の視点から持論を展開している。

動画の冒頭で茂木氏は、男系継承が維持される方向で進む皇室典範の改正について言及。この決定に対して世間で様々な意見が飛び交っていることに触れ、「皇室のあり方と、社会全般のジェンダーとかそういう問題は、とりあえず分けたほうがいい」と主張した。イギリス王室を例に挙げ、王室の伝統的なあり方と世間一般の価値観は独立しているものだと指摘する。

一方で、日本社会全体における女性の活躍推進やジェンダー平等については大いに賛成だとし、「総理大臣が五代続けて女性でもいい」「企業の社長が半分以上女性になってもいい」と自身のスタンスを明確にした。しかし、そうした社会の進化と、歴史的に続いてきた皇室の伝統を不用意に結びつける議論は「拙速というか粗雑に思える」と語り、両者は切り離して考えるべきだと強調した。

また、今後の皇族数の減少対策として、皇籍を離脱した旧宮家の男系男子が養子として復帰する案について、「ほとんど論理的に唯一の解なんじゃないか」と評価。「歴史的に続いてきたあり方を、とりあえずは尊重するということにして、悪い理由が僕にはわからない」と率直な思いを述べている。

最後に茂木氏は、日本国憲法における「象徴」としての天皇の存在を重んじつつ、「社会全般のありようは独立して進めていけばいい」と断言。識者らが社会全般のありようと皇室のありようを同列に語る風潮に疑問を投げかけ、議論の進め方に再考を促す内容となっている。

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