17日の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比446.36ポイント(1.78%)安の24562.24ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が181.41ポイント(2.18%)安の8136.73ポイントと6日ぶりに反落した。売買代金は3473億2530万香港ドルとなっている(16日は3228億9240万香港ドル)。
 投資家心理が悪化する流れ。中東情勢の緊迫化や、人工知能(AI)投資を巡る不透明感が重しだ。米中央軍は16日午後(日本時間17日未明)、「6夜連続となるイランへの新たな攻撃を開始した」とSNSに投稿。イラン側は、インフラ施設などが攻撃され死者8人が出ているなどと発表した。一方、昨夜の米市場で半導体株が急落。日本などアジア市場にも売りが波及する中、香港でもテック銘柄に売りが先行ししている。ハンセン科技(テック)指数は4.4%安と他の主要株価指数をアンダーパフォームした。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国経済の停滞が懸念される中、当局が追加の経済対策を打ち出すとの期待も強まる状況だ。一部の米金融大手は、早ければ今月中にも中国が0.1ポイント利下げすると予想している。また、「香港市場は他市場の上昇に比べて出遅れている」との見方も支えだ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が10.0%安、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が7.8%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が6.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体が安い。SMICのほか、上海壁仞科技(6082/HK)が15.0%、華虹宏力半導体(1347/HK)が11.9%、兆易創新科技集団(3986/HK)が11.1%ずつ下落した。そのほか、大規模言語モデル(LLM)やクラウド、ロボットなどAI技術やAI周辺産業の銘柄群も売られる。北京智譜華章科技(2513/HK)が28.5%安、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が15.6%安、金山雲HD(3896/HK)が10.5%安、万国数拠HD(9698/HK)が7.4%安、深セン市越疆科技(2432/HK)が12.8%安、北京雲跡科技(2670/HK)が12.3%安で取引を終えた。