CB関川郁万も大絶賛! 鹿島の未来を支えるユース出身者組が面白い! 吉田湊海、元砂晏翔仁ウデンバらが新シーズンを占う練習試合で示した飛躍の可能性
7月15日に行なわれたベガルタ仙台とのトレーニングマッチ。福島県のJヴィレッジで9日から実施している新シーズン開幕前のキャンプにおいて、Jクラブとの対外試合は初となるなか、若き才能が存分に持ち味を発揮した。
45分×3本で実施されたトレーニングマッチは合計5−0の快勝。1本目は津久井佳祐、レオ・セアラのゴールでリードし、スコアレスの2本目を終えた後の3本目は若手主体のメンバー構成ながら滝澤周生、高木瑛人、大貫琉偉のユース組がゴールを重ね、J2・J3百年構想リーグを制した仙台を圧倒した。
1本目では主力組を起用。ワールドカップに出場した関係で今キャンプに合流していない日本代表のGK早川友基、韓国代表のDFキム・テヒョンは不在だったが、それ以外はほぼベストメンバー。鈴木優磨、レオ・セアラの2トップは健在で、ボランチでは新戦力のマテウス・ブエノもコンディションの良さを示したなかで、吉田は左サイドハーフでスタートからプレーした。
流動的な位置取りでボールを引き出しながら、積極的にゴール前に進入し、フィニッシュに絡んだ。18歳とは思えない落ち着きと当たり負けしない身体の強さが目を惹き、先輩たちにも気後れせずにボールを呼び込んで存在感を発揮した。
2本目は一度ベンチに下がったものの、3本目はユース組に混じって2トップの一角でプレー。相手もサブ組主体にメンバーを移行したなかで果敢にゴールを狙い、攻撃を牽引するパフォーマンスで格の違いを見せた。荒木遼太郎が海外移籍を前提としてチームを離脱したなかで、開幕スタメン候補に名乗りを上げたのは間違いないだろう。U-19日本代表の一員としてA代表のワールドカップにサポートメンバーとして帯同し、この仙台戦の日に18歳の誕生日を迎えた俊英の今後が楽しみだ。
2本目から起用された元砂はCBでプレーし、190センチを超えるサイズを活かした守備と鋭い縦パスで最終ラインから違いを作った。横の動きへの対応は今後の課題だが、プロの世界でも十分にやれることを証明。2本目の途中と3本目はボランチにポジション上げ、ダイナミックなプレーで攻守の繋ぎ役を担った。
植田直通、キム・テヒョン、関川郁万といった実力者が揃うCBのポジションに加え、ボランチにも対応できるポテンシャルを示した点はACLを戦う今季のチームにおいて心強い。U-17日本代表として今秋にワールドカップを控えており、代表活動で鹿島を離れる時期が増えるかもしれないが、今季トップチームデビューを飾る可能性は大いにあるだろう。
試合後、取材に応じた関川も若手の躍動に太鼓判を押した。
「湊海(と元砂)だけじゃなくて、アントラーズユース組のみんなは本当に頼もしい。こういう育成年代に力をかけている成果が出ている。高校年代ではずば抜けている感じがある。(今年19歳になった大川)佑梧含めて、みんないい選手。レベルが上がっているし、トップチームに練習参加しても堂々とやっている。今日みたいに百年構想リーグで1位になった相手にも堂々と勝っていたので本当に頼もしいし、本当に楽しみ」
新戦力の補強はマテウス・ブエノだけ。それでも若手の台頭で選手層の拡充を図り、充実の一途を辿る。吉田、元砂を筆頭に力をつけるアントラーズの未来を担う若手から今後も目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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