サイバー攻撃を受けたニチレイ(C)共同通信社

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 被害はどこまで拡大するのか──。不正アクセスによりシステム障害が発生している冷凍食品大手ニチレイは15日、サイバー攻撃を受けていたと発表した。システム障害は13日午前6時50分ごろに社内のシステム部門から報告があり、発覚。現時点で関連企業各社で「冷蔵倉庫の入出庫業務」「冷凍食品出荷業務」に影響が生じている。また、個人情報が漏洩した可能性もあるという。

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 ニチレイは国内最大規模の冷凍・冷蔵業務を担っており、取引先企業は約5000社に上る。被害の全容や、損失額はどれほどになるのか。本紙の取材に対し広報担当者は「詳細は調査中であり、また、お客さまとの取引情報に関する質問は回答を差し控える」と話した。

 実際、外食、小売りなど、さまざまな業態で物流に支障が生じている。日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は、主力の「オリジナルチキン」を含む食材の配送をニチレイに委託しており、店舗によっては一部商品が販売休止となっている。

 15日は、大手回転ずしチェーンくら寿司でも、すしネタが届かず一部商品が欠品していることがわかった。他にも、小売り大手イオンやスーパーのヨークベニマルで、冷凍食品や弁当など一部商品の欠品が発生。冷凍うどんなどを手がけるテーブルマークも、家庭用と業務用の冷凍食品が出荷できなくなっている。日を追うごとに、影響が拡大している状況だ。

「サイバー攻撃は構造的に防げない」と識者

 ニチレイは「外部のセキュリティー専門会社と安全対策を講じたうえで、17日から業務再開を予定」としているが、本当に早期復旧は可能なのか。昨年、アサヒグループホールディングスがサイバー攻撃を受けたときは、完全復旧に約半年もかかっている。

 ニチレイのサイバー攻撃でわかったのは、物流拠点が狙われると、多くの企業に影響が出るということだ。今後も、こうしたトラブルは続くのか。

「今回攻撃されたコールドチェーン(低温物流)などの物流システムは、倉庫の空き状況管理や時間通りに届ける仕組みなど、高度なIT技術を活用することでシステムが成り立っています。その分、外部からのサイバー攻撃を完全に防ぐことは構造的に不可能です。今回のような事故は、常に起こり得る。だからこそ、有効なバックアップ体制を構築しておくなど、攻撃を受けてもなるべくダメージを少なくするシステムを構築しておくことが重要です」(ITジャーナリストの三上洋氏)

 デジタル化社会は、脆弱性も抱えている。

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