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 ◇W杯北中米大会準決勝 スペイン 2―0 フランス(2026年7月14日 ダラス競技場)

 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会準決勝が14日(日本時間15日)に行われ、スペインフランスに2―0で快勝し、初優勝した10年南アフリカ大会以来2度目の決勝進出を決めた。前日に19歳の誕生日を迎えたFWラミン・ヤマル(バルセロナ)が先制点につながるPKを奪取。時代遅れとされた伝統のパスサッカー「ティキタカ」で、得点ランク首位のFWキリアン・エムバペ(27=Rマドリード)ら、強力攻撃陣を擁する前回準優勝国を圧倒した。

 不利とされたタレント軍団との決戦を制し、デラフエンテ監督は「フランスの前に立ちはだかったのは世界最高のチームだった。彼らは難しいことを簡単にやってのける」と笑顔で応じた。

 全幅の信頼を寄せるイレブンがエムバペらフランスの強力攻撃陣を封じた。前線からの連動した守備で相手の攻撃を寸断。中盤のロドリはデュエル15戦11勝、ルイスは6戦5勝とパスの出どころを抑えた。スペインのボール保持率は51%。02年日韓大会以降で最低だったが、要所で「ティキタカ」と呼ばれる華麗なパスワークが力を発揮した。

 守っては相手のプレスをかいくぐって無力化。1―0の後半13分には自陣の深い位置で相手からボールを奪って攻撃が始まった。GKシモンも経由してパスをつなぎ、シュートや浮き球を阻まれても、こぼれ球を回収。1分近くかけた攻撃で最後は右サイドバックのポロがMFオルモとのワンツーでゴール前に入って右足で追加点を挙げた。

 「我々は(ハイプレスに)対抗する手段を持っている。育成年代での取り組みのたまものだ。それを完璧に体現してくれた」と指揮官。13年のU―19代表監督に始まってU―21、U―23(五輪)、A代表とステップアップを繰り返し、現代表の大半を育成年代から見守ってきた。

 先制の場面こそ個の力を発揮し、キックの体勢に入っていた相手DFの死角から飛び込んで先制点につながるPKを誘発したヤマル。ただ攻撃力が注目される新星も、後半31分にはエムバペを追って自陣まで戻り、激しい当たりを見せるなど組織の一員として守備でも役割を果たした。クラブレベルも含め、対エムバペはこれで11戦9勝だ。

 1大会6度目の無失点試合はW杯新記録。24年3月から代表戦37試合不敗はイタリアの最長記録に並んだ。「この瞬間までたどり着くのは大変だったが、もっと欲しい。このW杯で優勝したい」とロドリ主将。決勝進出だけでは満足していない。