脱サラしてカブスと契約!元広告営業マン・三河吉平が独占告白「SNSでデータ評価されメジャー挑戦」
大学時代の防御率は40・50
「やっとスタートラインに立てました」
こう語るのは、6月1日までにMLBのカブスとマイナー契約を結んだ三河吉平投手(24)だ。三河は、IT企業サイバーエージェントで広告営業を担当していた元サラリーマン。脱サラしてメジャー挑戦を決めた異例の経緯を、本人の言葉で紹介したい。
地元、神奈川県川崎市の中学を卒業した三河は、埼玉県の強豪・春日部共栄高へ進学する。最速149km/hの注目右腕として、立教大学野球部の門を叩いた。
「身長が190cm近くあり、人より速いボールを投げられたため、当初から『ポテンシャルが高い』と言われ続けていました。でも、その才能をどう試合で活かして良いかがわからない……。ストライクを取りたいという意識が強過ぎて、フォームがどんどん崩れていきました。正しい投げ方を完全に見失っていたんです」
大学最後の登板は、4年の東京六大学秋季リーグ東大戦。しかし一死も取れずに5失点。立教での通算成績は、3試合で防御率40・50という結果だった。
「僕はあまり落ち込まない性格なんですが、さすがにチームに対し『申し訳ない』と感じ、悔しかったですね。一方でサッパリした気持ちもあった。『これで野球は終わり。プロがムリなら諦めよう』と」
一人旅館で……
野球から離れた三河は就職活動を開始。内定を得たのがサイバーエージェント(以下、サイバー)だ。同社では、頻繁にキャリアビジョンを発表する機会があった。
「困りました。仕事は楽しく同僚にも恵まれましたが、社会人としての目標が何も思いつきません。ある時『何をやりたいのかとことん考えよう』と、一人で熱海(静岡県)の旅館に泊まったんです。部屋に籠り、これまでの人生をひたすらノートに書いて……。すると、あらためて自分には野球しかないことに気づいたんです」
そんな時〈あれからどう過ごしている〉と1本のLINEが入る。大学時代に指導を受けた野球専門ジム『DIMENSIONING』(以下『DIME』)代表の北川雄介氏からだった。サイバーに入社して半年余り、’25年11月のことだ。
「北川さんからの連絡がキッカケで、久しぶりに『DIME』で投げてみると147km/hほど出たんです。もう一度挑戦すれば″上″を目指せるんじゃないかという手応えがあった。『吉平ならメジャーに行ける』という北川さんの言葉に押され、再び野球の道に進むことを決めました。お世話になったサイバーを退社したのは今年3月です」
三河は『DIME』と契約し、本格的にトレーニングを再開する。
「『DIME』は僕の情報を、SNSでメジャー関係者らと共有してくれました。そして、僕のトレーニング映像やトラックマン(ボールの軌道や回転数などを高精度に計測するシステム)のデータがカブスのスカウトの目に止まったんです。カブスのスカウトらと会談。課題と育成プランの説明を受け、ステップアップのイメージが具体的に描けましたね。今回、契約に至りましたが、これからが勝負です」
″脱サラメジャーリーガー″の夢の挑戦は始まったばかりだ。
6月25日発売の『FRIDAY7月10日号』と有料版『FRIDAY GOLD』では、サイバーでの具体的な仕事内容や退職後の練習について告白。サラリーマン時代や『DIME』のトレーニングの様子など、独自写真も多数掲載している。
『FRIDAY』2026年7月10日号より
