UFOや宇宙人の存在は…トランプ氏が政府機密文書を公開し始めたワケ
米政府(国防総省など)はトランプ大統領の指示を受け、UAP(未確認異常現象、いわゆるUFO)に関する機密ファイルや動画を一般に公開し始めた。5月8日に第1弾、22日に第2弾、6月12日に第3弾、これまで非公開だった画像や軍の記録など、複数のUAP関連資料が公式サイト等を通じて公開されている。
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アメリカ空軍の戦闘機(F-16など)が空中を浮遊する球状の物体を撃墜する瞬間とされる映像、2023年に日本周辺で撮影されたとされる円形の飛行物体、アジアの黄海で水面すれすれを高速で移動する物体の映像、1940年代までさかのぼる過去の目撃証言やFBI・CIA・NASAなどの政府機関が保有していた文書などが含まれている。
第3弾では、米本土に出現した赤い球体の動画や、数十年にわたり秘匿されてきたCIAの極秘報告書が公開された。5月8日の専用サイト開設以来、サイトへのアクセス数は全世界で17億回を突破し、UFO関連機密ファイルへの関心は過去最高潮に達している。
ヘグセス国防長官は、長年にわたり憶測を呼んできたこれらについて「アメリカ国民が自分の目で確かめる時が来た」との声明を発表した。
トランプ政権に対しては、情報公開に積極的なイメージはなかっただけに不思議な感じもするが、どんな意図があるのか。
まず、UAPというのは、地上で監視しているレーダー管制官が識別できない飛行現象のことを指す。例えて言うなら、公道でナンバーを付けずに走っている自動車を捕捉するようなものである。
空は誰でも自由に飛行できるように考えられがちだが、決してそんなことはなく、飛行機もヘリコプターも高度や飛行ルート、空域などについて厳密に決められた中で飛んでいる。ドローンに関わる法律や規制が年々複雑になっていることを考えればわかりやすい。
公開はトランプの次世代型ミサイル防衛構想の一環
宇宙飛行士の野口聡一氏は、トランプ大統領の情報公開の意図について、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」で次のように説明した。
「(レーダー管制官が識別できない飛行現象は)すべて処罰の対象で、それがこれほどたくさんあるよと示した。だから、アメリカ政府としてはもっと国防にお金を使いましょうという論理で報告書は書かれている。今回の情報公開の目的は、しっかり取り締まりをしたいということ」
そのうえで野口氏は、情報公開もトランプ大統領のゴールデン・ドーム(米本土を守るための領域横断的な次世代型ミサイル防衛構想)につながっていると指摘する。
さらに、宇宙飛行士の間でもUAPが報告されることはあるという。例えば、スペースシャトルの乗組員が「ホタルのような小さな生命体が機体の周りで大量発生している」と語ったことがあったが、実は、定期的に船外に放出された乗組員の尿が瞬時に凍結してそれがキラキラと光っていたものだった。
国防総省によれば、UAPの記録は「過去数十年」にさかのぼるもので、その数は「数千万件」になるという。今後数週間にわたって追加の文書が順次公開される予定だ。
文/横山渉 内外タイムス

