「40代は本当に最悪で、まさに離婚寸前だった」約20年ぶりとなる自然妊娠をした3児の母(51)が語る、令和の子育てに感じる違和感〉から続く

 47歳で自然妊娠し、第3子となるレオくんを出産したhisakoさん(51)。約20年ぶりとなる妊娠・出産や“2周目子育て”についてSNSや自身のコミュニティで発信し、高齢出産・育児の当事者から絶大な信頼を得ている。

【画像】「お母さん、おばあちゃんみたいよ」48歳で出産したhisakoさんの妊娠中の様子と夫や子供の姿を見る

 幸せ一杯なhisakoさんだが、上の2人のお子さんの子育てについては後悔が尽きないという。年の離れたきょうだいとの関係性や、高齢育児の魅力についても聞いた。


hisakoさんの第三子のレオくん

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息子が孫だと勘違いされるのも「自然なこと」

――hisakoさんの年齢を言うと、やっぱり皆、驚きますか。

hisakoさん(以下、hisako) 私、いまだに楽しいのが、ママ友とかに「私、実は51歳なんだ」って言った時に皆がひっくり返るのが楽しくて(笑)。「48で産んだんだよ」って言うと悲鳴が上がるんですよ。あの悲鳴を聞くのがいまだに楽しい(笑)。

――お孫さんだと勘違いされることも?

hisako 全然あります。私とレオだけだと親子に見られるんですけど、お姉ちゃんが一緒にいると100%、孫に見られます。

 通りすがりだったら訂正しないで流しますけど、おしゃべりができる状況だったら、わざわざ説明して驚かすんですよ。で、また悲鳴を聞いてほくそ笑むという(笑)。

――楽しんでるんですね。

hisako 孫に見られて当然ですし、それが自然だと思っているので。でも、実は違う、っていうところがおもしろいじゃないですか。

――レオくんがお母さんの年齢について聞いてくることはまだないですか。

hisako それこそ3日前に息子が突然、「おばあちゃんみたいね」って言い出して。「は? 誰が?」って言ったら、「お母さん、おばあちゃんみたいよ」って言ったんですよ。

 びっくりして娘に報告したら、「何見て言ってるんだろうね。全然おばあちゃんみたいじゃないのに」って娘が言ってくれたので、じゃあ何かの間違いだと思って(笑)。

――気を取り直して。

hisako そう(笑)。ただ、やっぱりいつかは、「うちの親は年寄りだ」と気がついて、コンプレックスに思う日が来るかもしれないですよね。

 その点については、「ごめんね」と思ってはいるんです。だから、子どもがネガティブな気持ちを持っても否定せず、「年はとってるけど、でも、あとは安心して任せて」って伝えたいなと。そもそも、完璧な親なんていないわけですしね。

「20歳下の弟ができた」お兄ちゃんとお姉ちゃんに思うこと

――お兄ちゃん、お姉ちゃんにとっては突然20歳下の弟ができたわけですけど、どんなきょうだい関係ですか?

hisako すごく年の離れた弟なので、ちやほやするだろうと思っていたんですけど、意外と全然で。

 特にお兄ちゃんはもう家を出て行った後に私が妊娠したこともあって、一緒に暮らしたことがないからか、変わった生き物がうちにいるな、ツンツン、みたいな。オモチャみたいな感じです。

 娘に至っては今も同居しているので、結構ガチのケンカをしてます。

――hisakoさんは今、仕事を辞めてつきっきりで子育てをしているということで、上のお子さんが嫉妬するようなことはないですか。

hisako 私、実は前もって2人にすごい謝罪したんですよ。上の子どもたちを育てていた時はずっとワーママで一杯一杯でしたし、怒ってばかりいて。

 特に娘はものすごい寂しがり屋で、自分で「おかえり」って書いた紙をぬいぐるみに持たせて、それを玄関に置いて学校に行っていたんです。共働きで、帰った時に「おかえり」って言う人がいないから。

――切ないですね。

hisako あの時、娘のさみしさを埋めてあげられなかった後悔がずっとあったし、お兄ちゃんのことは怒ってばっかりだったから、それを2人に謝ったんです。

 で、「お母さんは生きている限りあなたたちのことをサポートするから、いつでも困ったら頼っていいからね」と言ったら、「イェーイ」って(笑)。

「お母さんは君たちにしてあげられなかったことをこの子に毎日してあげていて、今すごく幸せだけど、あなたたちにもしてあげたかったといつも思ってる」と、ずっとずっと言い続けてます。

経済的な不安も減り、行政の支援も充実

――20年前の子育てと比べて、経済的な面ではいかがですか。

hisako それこそ20年前は夫も私も若くてお給料が低かったので大変でしたけど、30歳の時に35年ローンで家を建てて、それを最初の10年ぐらいでしゃかりきに繰り上げ返済したので、あともう数年で完済できるんです。

 それもあって上2人には本当にさみしい思いをさせてしまったとは思うんですが、今後家のローンがないと思えば、60歳から夫の給料が下がってもなんとかやっていけるかなって。

――行政の支援の面ではいかがですか。

hisako 今はめちゃくちゃ支援が充実しててビックリしました。昔はそれこそ保育園料がすごく高くて、2人で月10万円くらい払ってましたけど、今は無償ですよね。レオがいるから嬉しい反面、昔を考えると腹ただしい気持ちにもなります(笑)。

――改めて、「高齢出産・育児って良いな」と思う点を教えてください。

hisako セレブでもないし、ただうっかり妊娠しただけなんですけど、産んでみたらすごく楽しくて幸せで、50代って、実は子育てをするのにすごくいい年齢なんじゃないかなと思って。

――その心は?

50代が子育てをするのにすごくいい年齢だと思うワケ

hisako 若い時はやっぱり責任とか不安のほうが大きくて、「しっかりやらなきゃ」というのが強かったんですけど、今は様子を見て足りないところを補うだけ。年を取って生まれた子ってすごく過保護に育てられそうですけど、うちは2周目ということもあって、わりと突き放してほったらかしています。

 若い頃の育児は体力もある分、いろいろやりたくて無理しがちでしたし、周りと比べて落ち込んだりすることも多かった。でも、高齢になると欲も少ないし、たいていのことは経験済みで視野も広がっているから、「今はこうだけど、大きく見れば大したことじゃないよね」と、くよくよすることもあまりないんです。

 あと、これが一番お伝えしたいところなんですけれども、自分を大事にすることがすごく上手になっているんですよね。

――無理をしなくなるというか。

hisako 高齢出産した誰もが思うのは、とにかく長生きしないといけないということで。だから、「これはキツい」と思ったらキッパリ拒否できるんですよ。

 長い時間抱っこできなくても、ずっとお膝に座らせてあげることはできたり、言葉をかけたり、本を読んだり、体を酷使しなくともできることは山のようにありますからね。

 それと、私が今元気に子育てできているのも、47歳という年齢で自然妊娠ができたのも、やっぱり食事のおかげだと思うんです。

「皆さんにお伝えしたいしたい」ことも、やりたいこともいっぱい

――hisakoさんは管理栄養士をされているんですよね。

hisako 管理栄養士としていろいろ自分でも試しているんですけど、一番大事なのはリズムだと思っていて。体内時計がうまく動いていると、大体決まった時間に目が覚めて、夜も同じ時間に眠くなって、お腹がすく時間も大体同じ。生理もちゃんと28日で来るし、排卵もちゃんとある。

 食べ物の内容も大事なんですけど、それと同じぐらい、リズムを整えることも意識してほしいなと思って。24時間のリズム、1カ月のリズム、四季のリズムを意識すると、だいぶコンディションがよくなると思います。

 あともう一つは、中年以降は運動を頑張るというよりも、骨の場所を整えて柔軟性を高めることと、血液のめぐりをよくすることですね。

――リズムとめぐり、ですね。

hisako 私の場合は、ですけど、そこを大事にしてきたおかげで妊娠もできたし、今、元気に育児もできていると強く思っているので、皆さんにお伝えしたいなと。

――今は高齢出産ママ向けのコミュニティも主催されています。

hisako 私が40代の頃に、こういう場所がほしかったと思っていたことを今一つひとつ実現させていまして。やっぱり経験者の声って一番安心できると思うんですよね。

 コミュニティでやりたいこともいろいろあるし、子どももどんどん体力がついてきているので、年を取ってる場合じゃないですね(笑)。

(小泉 なつみ)