ブラウザ上やアプリから使えるオンラインビジュアルツールキットの「Canva」で、「パレスチナ」という単語が自動で別の表現に書き換えられてしまうという問題が発生していたことが明らかになりました。

Canva apologizes after its AI tool replaces ‘Palestine’ in designs | The Verge

https://www.theverge.com/ai-artificial-intelligence/919028/canva-magic-layers-ai-replacing-palestine

Canva's New AI-Powered Tool Caught Swapping 'Palestine' for 'Ukraine' | PetaPixel

https://petapixel.com/2026/04/27/canvas-new-ai-powered-tool-caught-swapping-palestine-for-ukraine/

Xユーザーの@ros_ie9さんは、Canva上で「cats for Palestine」(パレスチナのためのネコたち)という画像を作成し、マジックレイヤーボタンをクリックすると「cats for ukraine」(ウクライナのためのネコたち)という画像に変わってしまったと報告しています。なお、Canvaのマジックレイヤーは画像を編集可能なレイヤー要素に変換することができるというAI機能です。





@ros_ie9さんが作成した画像と同じものを作成したところ、同じように「cats for Palestine」が「cats for ukraine」に変わってしまったと別ユーザーも報告しました。





@ros_ie9さんは動画でも「Palestine」という単語がマジックレイヤーにより別の単語に置き換えられる様子を撮影し、X上に投稿しています。





マジックレイヤーが自動で別の表現に変更してしまうのは、「パレスチナ」という単語のみで、「ガザ」などの関連単語は影響を受けていません。なお、Canvaはこの問題を既に修正しており、再発防止策を講じているとテクノロジーメディアのThe Vergeに説明しています。

Canvaの広報担当者であるルイザ・グリーン氏は、「マジックレイヤー機能に問題が発生していることが判明したため、迅速に調査・修正を行いました。このような報告を非常に深刻に受け止めており、今後同様の事態が発生しないように、追加の対策を講じています。ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」とThe Vergeに語りました。

The Vergeは「AdobeのAI搭載デザインツール群に対抗しようとますます力を入れているCanvaにとって、とんでもない失態です。マジックレイヤー機能はCanvaが最近導入したAIツールの主要機能のひとつで、Canvaはこれを『創造の新たな時代の幕開け』とうたっていました」と指摘しています。