森保Jの緊急事態。キャプテン遠藤航が長期離脱の可能性。重要な3月欧州遠征でボランチの陣容はどうすべきか?
日本代表の森保一監督も「もし航がワールドカップにいなければ、痛い部分はある」と苦渋の表情を浮かべたというが、本当にキャプテンの遠藤が不在のボランチ陣を考えておく必要が出てきたのは確か。少なくとも3月末からの欧州遠征(スコットランド戦&イングランド戦)は、その陣容で挑まなければならないだろう。
佐野海は今季のブンデスリーガ1部でここまで全試合にフル出場。チーム自体は下位に沈んではいるものの、彼自身は主軸としてフル稼働している。藤田は2月に入って筋肉系のトラブルで1試合を欠場したが、14日のレバークーゼン戦で復帰。問題なさそうだ。
こうしたなか、1つの朗報と言えるのは、昨年3月以降、代表から遠ざかっている守田英正(スポルティング)のプレータイムが伸びていること。2月のリーグ戦3試合はすべて先発し、チームも無敗。首位のポルトに4ポイント差に迫っている。
守田自身は「3月に代表に選ばれなければ、ワールドカップには行けない」というくらいの強い覚悟で調子を上げている様子。遠藤とともにアジア最終予選の中盤をけん引してきた男が復活してくれれば、心強い材料となる。
右ハムストリング肉離れで長期離脱を強いられながら、2月に入って復帰した鎌田大地(クリスタル・パレス)も、もちろん加わってくるはずだ。彼は8日のブライトン戦で2か月ぶりに公式戦に出場。11日のバーンリー戦では先発復帰しており、コンディションは着実に上向いている模様だ。まだまだプレーの強度や精度が上がり切っていないものの、あと1か月あれば、本調子に戻りそうだ。
ただ、次の代表では南野拓実(モナコ)と久保建英(レアル・ソシエダ)が離脱中のシャドーがメインになる可能性も高い。鎌田が前目にいることでチームの得点力は大幅にアップするし、前線の連動性も上がる。絶対的なキーマンと言ってもいい。
鎌田が2列目ということになると、ボランチの枚数が1枚足りなくなる。そこで通常なら田中碧(リーズ)が名を連ねるのだが、1月31日のアーセナル戦以降、プレミアリーグで出番を失っているのが気がかりではある。
直近15日のFAカップ4回戦・バーミンガム戦は久しぶりに先発したものの、78分に途中交代。フル出場とはならなかった。このような状況が続くと本人もストレスが溜まるだろうし、コンディション面が懸念される。
森保監督とは強固な信頼関係があるため、代表から外れることはないだろうが、3月まで苦境が続くと、まさかの事態もないとは言い切れない。とにかく今はリーズで序列を上げることに集中するしかない。
上記5人に何らかのアクシデントが起きた場合は、次の候補者を考えなければならなくなる。今、最も有望なのが、佐野航大(NEC)ではないか。1月の移籍市場でアヤックス移籍が本決まりになりかけるほど急激に評価を上げていて、昨年9月以来の代表復帰も視野に入ってきている。
彼は鎌田と同様に、ボランチだけでなくシャドーでもプレーできるし、サイドもこなせる。そのマルチな能力は森保監督も高く買っているはず。「伸び盛りの若手を呼んでチームに活力を与えたい」と指揮官が考えるなら、守田か田中碧に代えて佐野航をトライするのも一案かもしれない。
