暮らしは大きく変わっていないのに、なぜだか家の中が落ち着かない…そんな経験はありませんか? その原因は「ものが多いこと」。「若いころの価値観で選んだものが、年齢を重ねて今の暮らしに合わなくなったのかもしれません」と語るのは、YouTube『60歳からの幸せライフ』で暮らしや生き方のヒントを発信しているライフさん。今回は、60代からものの見直しを行ったライフさんが、実際に手放した5つのものについて伺いました。

「暮らしに合わなくなったもの」を減らす

私が「もの」を見直そうと思ったのは、子どもが成人して家を出て、夫とふたりの暮らしになったことがきっかけでした。

【写真】今の暮らしには必要なかった来客用布団

家の広さもものの量も変わらないのに、なぜか圧迫感があり、気持ちが落ち着かない。考えてみると、若い頃の価値観で選び、50代までは当たり前にもち続けてきたものが、今の暮らしには合わなくなっていたのだと思います。

60代になり、これからの時間をどう心地よく過ごしたいかを考えるようになってから、少しずつ手放すようになりました。

1:「いつか使うかもしれない」でも出番がない雑貨類

すてきな茶筒や美しいカゴ。「まだ使えるから」「念のため」。そんな理由で残してきたものが、収納の奥にたくさんありました。

50代までは、先の時間が長く感じられ、いつかの出番を待つ余裕もあったように思います。でも60代になると、これからの時間をどう使いたいかを考えるようになりました。

使わないものをもち続けるより、今の暮らしに合うものだけを残す方が、気持ちがすっきりすると感じています。

2:「高かったから捨てられない」ブランド皿

ブランド物の器や衣類。値段が高かったものほど、手放す決断は遅れがちでした。でも、使わないもの、使う機会をわざわざ考えなければならないものをただ残しておくのも負担になっていたのです。

高かったかどうかより、これからの暮らしに必要かどうか。そう考えるようになってから、ものを選ぶ基準が変わりました。

3:「いつ来るかわからない」来客用の食器や布団

「お客さま用」としてそろえた食器や布団は、実際にはほとんど使われないままでした。

夫婦ふたりの暮らしでは、特別な日のためより、普段の心地よさの方が大切だと感じるように。数を減らしたことで、収納にゆとりができ、気持ちにも余白が生まれました。

4:「壊れていない」けれど、ときめかないカトラリー

お盆やカトラリー、流行や安さで選んだものの中には、見るたびに少し気分が沈むものもありました。でも、まだまだ使える…と思うと手放す理由がありませんでした。

60代になってからは、「ときめくかどうか」をひとつの目安にしています。好きかどうか、使っていて楽しいかどうかを大切にするようになりました。

5:「セットだから」と残していた食器

食器や雑貨など「そろっていないといけない」、という思い込みも少しずつ手放しました。

たとえば同じ柄だからといって、大皿と取皿すべてを残しておく必要はありません。また、4組がセットだからといって、収納場所を圧迫してまですべて残しておく必要もないと気づきました。

無理をして捨てる必要はありませんが、使っている分だけもっていれば、暮らしはちゃんと回ります。その気づきが、ものとのつき合い方をえてくれました。

今の私にちょうどいい量を

60代になってからの「ものの見直し」は、我慢や整理整頓のためではなく、今の自分に合った暮らしを選び直す時間でした。

一気に減らさなくても大丈夫です。ひとつ手放すたびに、気持ちが少し軽くなるのを感じると思います。もし今、家の中のものが多い、圧迫感を感じているなら、それは見直しの合図かもしれません。