浦和との開幕戦で先発した姫野。果敢に仕掛けた。(C)J.LEAGUE

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[J1百年構想リーグEAST第1節]千葉 0−2 浦和/2月7日/フクダ電子アリーナ

 千葉が17年ぶりのJ1に戻って迎えた初戦、シーズン移行に伴う半年間の特別大会「百年構想リーグ」の開幕戦である浦和とのゲームは、前半早々の連続失点で0−2で敗れた。

 主力複数人を欠くなか、1週間前の柏とのちばぎんカップ(●1−2)も含めてJ1の洗礼を浴びている状況で、チームとしても、個々としてもひとつ上のクオリティに適応する必要がありそうだ。

 それでも1万6338人の観衆が詰めかけた浦和戦で収穫がなかったわけではない。早々に2点を手にしたことで浦和の重心が下がった面はあったが、キャプテンマークを巻いた右SB郄橋壱晟のポスト直撃の強烈なミドルなど千葉はチャンスも作った。

 そのなかで注目を浴びたのが、17歳で先発を勝ち取ったアカデミー育ちのMF姫野誠である。

 昨年10月に高校2年生ながらプロ契約を勝ち取った俊英は、J1昇格プレーオフの準決勝・大宮戦でデビューし、値千金のゴールを奪ったことでも知られる存在である。
 その若きMFは浦和戦で4−4−2の左サイドハーフに入って好機に絡んでみせ、「自分がやるべきことは最低限できたかなと思っていますが、決め切るところは課題なのでそこはまだまだかなと感じています」と振り返る。

 確かに前半には右サイドのイサカ・ゼインからのクロスに対し、合わせるだけという決定機を迎えた。しかし、「技術不足です」と悔しさを示したようにシュートはミートできずにチャンスをフイにしてしまった。

 だからこそ「(J1の相手にも)自分でも通用するところはあると思うのでそこは続けながら、決めないと意味ないのでそこは頑張りたいです」と言葉を続けた。

 もっとも小林慶行監督らからの期待の高さは随所に表われ、セットプレーのキッカーを任されたのもそのひとつ。しかも、“両利き”という前評判通り、左右のコーナーキックではともに、ゴールに向かう軌道を蹴るために、右足と左足を使い分けたのだ。

「両足で蹴ってほしいというところだったのでチャレンジしましたが、やっぱり質のところはまだまだだなと」

 J1のゲームでの初スタメンは「監督やチームメイトの皆さんから思いっきりやれと声をかけてもらい、楽しかったですが、悔しいです」と答えるところに大物ぶりの予感も漂わせる。

 過度な期待は禁物だが、17年ぶりにJ1に復帰するなど新たな歴史を刻むジェフにおいて、新時代の旗手になりそうなタレントだ。今後、どんなプレーを見せてくれるか多くの人が楽しみにしているだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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