NASA有人ミッション「Crew-12」のクルーが隔離期間入り 早ければ2月11日に打ち上げへ
NASA(アメリカ航空宇宙局)は2026年1月28日付で、アメリカ企業SpaceX(スペースX)の有人宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」によるISS(国際宇宙ステーション)への有人宇宙飛行ミッション「Crew-12(クルー12)」のクルー4名が打ち上げ前の隔離期間に入ったことを発表しました。
NASAによると、Crew-12の打ち上げは早ければアメリカ東部標準時2026年2月11日6時(日本時間同日20時)に、アメリカ・フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地で実施される予定です。
米欧露の宇宙飛行士4名がISSへ

Crew-12のクルーは、コマンダーを務めるNASAのJessica Meir宇宙飛行士、パイロットを務めるNASAのJack Hathaway宇宙飛行士、ミッションスペシャリストを務めるESA(ヨーロッパ宇宙機関)のSophie Adenot宇宙飛行士およびRoscosmos(ロスコスモス)のAndrey Fedyaev宇宙飛行士です。
NASAのMeir宇宙飛行士は今回が2回目の宇宙飛行です。前回はロシアの「Soyuz MS-15(ソユーズMS-15)」宇宙船に搭乗し、2019年9月〜2020年4月に第61次/第62次長期滞在クルーの一員としてISSで長期滞在を実施。NASAのChristina Koch宇宙飛行士とともに合計3回・21時間44分にわたる船外活動も行いました。
RoscosmosのFedyaev宇宙飛行士も今回が2回目の宇宙飛行です。前回はアメリカの「Crew-6」ミッションでCrew Dragon宇宙船に搭乗し、2023年3月〜2023年9月に第68次/69次長期滞在クルーの一員としてISSで長期滞在を実施しました。
NASAのHathaway宇宙飛行士とESAのAdenot宇宙飛行士は、どちらも今回が初の宇宙飛行です。Hathaway宇宙飛行士はアメリカ海軍のパイロットとして2500時間以上の飛行経験が、Adenot宇宙飛行士は捜索救難やテストパイロットとしてヘリコプターで3000時間以上の飛行経験があります。
3名で運用中のISSは7名体制に復帰へ
通常、ISSの長期滞在クルーは前のミッションのクルーとISSで引き継ぎを行いますが、2025年8月からISSに滞在していた前のミッション「Crew-11」は宇宙飛行士の1名に医療上の事案が発生したため、予定を1か月ほど繰り上げて2026年1月15日にすでに帰還しています。
NASA有人ミッション「Crew-11」の宇宙船が地球に帰還 JAXA油井亀美也宇宙飛行士ら4名が搭乗(2026年1月15日)
現在、ISSではロシアの宇宙船「Soyuz MS-28(ソユーズMS-28)」で2025年11月に到着したRoscosmosのSergey Kud-Sverchkov宇宙飛行士とSergei Mikaev宇宙飛行士、NASAのChris Williams宇宙飛行士の3名が長期滞在を継続しており、Crew-12のクルー到着をもって7名体制に復帰します。
また、早ければアメリカ東部標準時2026年2月6日には、有人月周回ミッション「Artemis II(アルテミスII)」の打ち上げがケネディ宇宙センターで行われる予定です。どちらも重要な有人ミッションであり、打ち上げ時期が近付いた段階で最適なタイミングが決定されるということです。
NASAがアルテミスIIミッションのロケット「SLS」を射点へ移動 1月末に打ち上げリハーサルを予定(2026年1月18日)
文/ソラノサキ 編集/sorae編集部
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