テレビ信州

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ミラノコルティナオリンピックまであと23日。

特集は、初のオリンピックで金メダルが期待されているスキージャンプ、丸山希選手に迫ります。

野沢温泉村出身の27歳、亡き母への思いを胸に夢の舞台に挑みます。

スキージャンプ、丸山希選手。

丸山希選手
「金メダル取って母も喜んでくれるとうれしいなって」

野沢温泉村出身の27歳。

初めてのオリンピックで金メダル争いの主役に名乗りを上げています。

去年11月のワールドカップ初戦で初優勝を飾ると…、今シーズン、これまでワールドカップ5勝、総合ランキングでも現在2位につけています。

丸山希選手
「最初はけっこう『まさか勝てるなんて!』っていう状態だったんですけどそこから毎週末W杯が開催されるのでだんだんだんだん試合が楽しみになって早く平日終わってまた来週末、来ないかなていうワクワク感にだんだん変わっていってます。」

オリンピックに向け代表入りが濃厚な丸山選手。好調の理由のひとつは、新しく取り入れたトレーニングにあると言います。

丸山希選手
「この夏から足の裏のポジションを見直し始めてそのトレーニングも少しずつ生きてきているかなと思います。これまではぼんやり全体にのってればいいやっていう感覚からしっかり足の裏に体重が落ちてるっていうのをわかるようになったかなとは思います」

足の裏を意識することでジャンプを飛ぶ前の姿勢が去年より低くなった丸山選手。

姿勢が低くなることで助走スピードが上がり飛距離のアップに繋がったと言います。

初優勝したワールドカップ開幕戦では、2位に大差をつけるジャンプを見せましたが…。

丸山希選手
「飛び出したところから高かったのでふわふわふわっていうなんか紙飛行機みたいな感覚。紙飛行機になったことはないんでわかんないんですけど。そんな感覚ですね」

温泉とスキー文化が根付く野沢温泉村で生まれ育った丸山選手。

丸山希選手
「野沢温泉で生まれ育ってなかったらスキージャンプには出会ってないかなと思います」

ジャンプ競技を始めたのは小学1年生の時でした。

丸山希選手
「3つ上に姉がいて6つ上に兄がいるんですけど兄が最初にスキージャンプをはじめた影響で姉がはじめて姉がはじめた時にクラブチームに女の子がいなかったので一緒に行こうって言われて無理やり手を引っ張られて最初ジャンプ台に行ったのを覚えています」

野沢温泉スキー場ジャンプ台。自宅からおよそ5分。

学校終わりに兄・姉と一緒に通い続けたジャンプ台です。

丸山希選手
「最初から上からは飛べないのでスモールヒルの中でも真ん中くらいにコーチが連れて行ってくれてそこにはゲートはないので両腕をコーチが左右に立って私が滑り下りないように持っててくれて準備が出来たら手を放していいぞって言われて全然心の準備が出来なくってそこにいたんですけど数分したらコーチも手がつかれるじゃないですか。で、いきなり手離されて飛んだのは覚えています」

父と兄が営む野沢温泉村の民宿。これまで丸山選手が獲得したトロフィーの数々がところ狭しと並んでいます。

父・丸山守さん
「これも希がなんか自分でこれは残しといてっていうやつだけ残してるんですけどあとそうでないものはこちらの方にタグだけ取って」

「これ凄いですね!タグだけ全部取って…」

「飾る場所がなくなってきちゃったので…」

今シーズン、大躍進を遂げる娘の姿に・・・。

父・丸山守さん
「え?いつ覚醒したの?みたいな感じですよね。サマーグランプリの時調子いいのは知ってたんですけどもまさか冬に入ってまでこんなに調子いいとは思ってませんでした。子どもの頃はめっちゃ陽気でムードメーカーというか。あと「負けず嫌い」っていうのはありましたね。お兄ちゃんお姉ちゃんには負けたくないみたいな。それが今の成績に繋がってるのかなっていうのもありますしね」

兄・丸山雄さん
「今までのシーズンも通して見てますけど急に覚醒したなっていうふうに自分は見てます。オリンピックは)一握りのスポーツ選手しか立つことができない舞台だと思うので精一杯自分の持てる力っていうのを自分が納得できるかたちで発揮してもらって、これからの人生の糧になるような経験を積んできていただければなと思っています」

そしてもう一人。丸山選手の原動力になっている大切な人がいます。

丸山希選手
「常に頑張れる存在ではありました。1番思い出に残っていることとして、常に『1番になりなさい』って言われて母には言われてきたのでそれが今でも自分の中で心に響いてるなっていうのは常に感じます」

母、信子さん。

丸山選手の1番の応援団でした。

9年前にガンを患い、その闘病中、応援に駆け付けた白馬村での大会。信子さんは、活躍する娘の姿を目に焼き付けました。それから2か月後、帰らぬ人となりました。

Qオリンピックでは、お母様にどんな姿を見せられたらいいなと思われますか?

丸山希選手
「(上を向いて少し考え)そうですね。やっぱり自分が金メダル取りたいっていう目標が小さいころからあって常に口にはしてたのを覚えているのでその金メダル取って母も喜んでくれるとうれしいなって思います」

幼いころからの夢、オリンピックでの金メダル。

初のオリンピックを目前に控える丸山選手の思いは…

丸山希選手
「楽しんで金メダル!!まずは楽しんで自分のジャンプをする。その先に金メダル獲得できるようにオリンピックの舞台で飛んで来たいなと思います。」