Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

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アメリカで行われたG7財務相会合で、レアアースを巡る対中国への依存度を下げることで合意しました。一方、清水港から12日、探査船「ちきゅう」が出港し、南鳥島周辺でレアアースを採掘する試験を行う計画です。

アメリカ・ワシントンで開かれたG7財務相会合では、レアアースなど重要鉱物を議題に話し合いを行いました。会合の後、片山さつき財務相は…。

(片山 さつき 財務相)
「中国の禁輸措置が表明された直後のこのタイミングで、世界にとってこの問題が喫緊の課題であると、重要鉱物、クリティカルミネラルのサプライチェーンの強靭化について率直に意見交換できて一定の理解ができたことは非常に有意義であった」

こうした中、日本独自でレアアースを調達する動きがあります。

清水港を母港とする探査船「ちきゅう」が、南鳥島周辺の海底から、レアアースを含む泥を採掘する試験を行うため、12日に出航しました。

(記者)
「探査船ちきゅうが、今、清水港を出港しました」

1月12日、午前9時すぎに地球深部探査船「ちきゅう」が、約2000キロ離れた南鳥島沖に向けて出航しました。

「ちきゅう」は清水港を母港とする探査船で、全長210m、幅38m。総トン数は5万6000トンを超える世界最大級の科学掘削船です。2005年の就航以降、地震のメカニズム解明を目的とした 震源断層の調査などを行ってきました。最大の特徴は船上にそびえる巨大なやぐら。これは、掘削作業を効率的に行うためドリルパイプを直接海中に降ろすための設備です。

今回の試験では水深約6000メートルの海底からレアアースを含む泥を連続して採掘し、船に引き上げます。これは世界初の試みで、政府のプロジェクトチームによると南鳥島沖には「産業開発できる量」のレアアースがあるとされています。

(内閣府 SIP プ ログラムディレクター 石井 正一さん)
「政府としては…調達源の多様化、特定国に過度に調達国に依存しないような形の調達を考えている次第でございます。研究開発をスピードアップしていく必要があるんじゃないかというふうに考えております」

プロジェクトチームは、次の段階として、2027年2月には1日で350トンを採掘できるかどうかの試験を行う計画です。輸入に頼らずレアアースを安定調達することができるのか、その第一歩となる取り組みに期待が寄せられています。