後半戦の飛躍が期待される伊藤(左)と町野(右)。(C)Getty Images

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 ブンデスリーガの後半戦が幕を開けた。ここでは同リーグに所属する日本人選手の出場時間、役割、チームへの貢献や活躍度をチェックし、前半戦のパフォーマンスを総括する。ドイツメディア式に、最高点を1、最低点を6で採点してみたい。

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町野修斗(ボルシアMG/FW)
公式戦16試合(753分)出場
3ゴール・0アシスト
採点5

 キャプテンでエースのドイツ代表FWティム・クラインディーンストが負傷で長期離脱だったこともあり、その代役の一番手として期待された。ただ戦略が整理されていないチーム事情もあり、前線で孤立。難しい状況でもボールを収めたり、前に運ぶのをチームは望んでいたのだろうが、得意な形でボールをもらうことができない試合が続き、キール時代に見せていた躍動感あるプレーが影を潜めた。

 ピッチ上で迷いを感じているように見えることも。チーム事情や戦術の未整備など簡単ではない状況なのは間違いないが、チームメイトと呼吸が合わないシーンがなかなか改善されないままでは厳しい。

 そんな中でも3ゴールを奪った点は高く評価できるが、及第点(4点)には届かない。コンディションは悪くはない。きっかけをつかむまでもう少し時間はかかるかもしれないが、キール時代のような追い上げを期待したい。
 
川粼颯太(マインツ/MF)
公式戦10試合(444分)出場
1ゴール・0アシスト
採点5

 ブンデスリーガ挑戦初年度でリーグ最下位から抜け出せないというチーム事情はハードだ。ボー・ヘンリクソン前監督は主力選手への信頼が強く、去シーズンのスタメン選手がそのままプレーし続ける試合が多かった。

 新加入選手はなかなかアピールする機会をもらえず、辛抱の時を長く過ごすことになったが、カンファレンスリーグのモスタル戦で初めてスタメン起用されると、慣れない左ウイングバックのポジションながら、鋭い出足の競り合いと正確なパスワークでアピールした。

 その後、両ウイングバックに負傷者が続出したことでリーグでも出場機会を得ていたが、14節バイエルン戦で負傷退場したのは残念だった。筋肉系の負傷でその後2025年の試合を全て欠場。チームトレーニングにはすでに復帰を果たしている。

 同僚の佐野海舟と息のあったプレーを見せたり、アイデアのあるプレーで攻撃に変化をつけられる選手だけに、ウルス・フィッシャー新監督の信頼を勝ち取りたい。
 
伊藤洋輝(バイエルン/DF)
公式戦6試合(154分)出場
0ゴール・2アシスト
採点4

 右中足骨骨折で長く戦列を離れていたなか、11節フライブルク戦で238日ぶりとなるベンチ入りを果たすと、83分から途中出場。この試合ではアシストもマークしている。そして14節のマインツ戦では9か月ぶりとなるスタメン出場。61分までプレーするなど少しずつその出場時間を延ばしている。

 王者のバイエルンはリーグ2位に勝点9差をつけ首位を独走している。守備陣ではフランス代表ダヨ・ウパメカノ、ドイツ代表ヨナタン・ターがレギュラーCBコンビとしてヴァンサン・コンパニ監督から絶大な信頼を得ている。チャンピオンズリーグでも上位進出の可能性を感じさせるだけに、大一番でのスタメン起用はまだ難しいだろう。

 その分、ローテーションを駆使しながらリーグやカップ戦に臨むケースが考えられる。左SBと左CBでプレーでき、様々なケースに対応できるため、指揮官も戦力として計算していることだろう。

 何より健康体を維持することが大事。前回の復帰時はその後にまた同じ箇所を骨折して離脱した経緯があるため、今回は出場機会や頻度に関してクラブサイドも慎重になっているのが感じられる。