清水から世界へ――高卒1年目からJ1で13試合出場の嶋本悠大はU-23アジア杯で飛躍を遂げられるか。秋葉前監督への想いも【現地発】
1月7日にU-23アジアカップの初戦を戦ったU-23日本代表。2028年夏のロス五輪を目ざす21歳以下の選手たちは、サウジアラビアの地で酷暑に負けず、シリアに5−0で勝利して幸先の良いスタートを切った。
大津高から清水に加入した昨季はルーキーイヤーながらJ1で13試合に出場。ボランチで主に起用され、時にはサイドハーフなどでもプレーして戦術理解度の高さも示した。
改めて昨季の出来について話を聞くと、本人は「個人的に予想以上に試合に出られた感覚がある」とし、1年目から多くの経験ができたことをポジティブに捉えている様子が見て取れる。ただ、満足をしているわけではない。
「色々あったんですけど、来年はもっと主力としてプレーしたい。どうしても1年目はルーキーだからみたいなところがあったので、2年目からはそんなの関係ない。本当に主力でプレーしたい」
出番を得られた一方で、悔しさが残る試合が数多くあったことも心に火をつけている要因のひとつだ。初先発となった第5節のG大阪戦(0−1)では前半だけでピッチを去り、第36節のC大阪戦(1−4)はスタメン起用されながらも27分に途中交代。屈辱的な出来事に唇を噛んだが、全ては自分のため。だからこそ、右も左も分からないルーキーに対して温かく指導に当たってくれた秋葉忠宏前監督(現神戸コーチ)に対して感謝の気持ちがある。
「1年目の監督が秋葉さんで本当に良かったです。あんな監督は本当にいない。元気でサッカーを楽しむことを一番に考えてやっている監督。いろんな話をして、積極的に言葉をかけてくれたので、秋葉さんじゃなかったら、もっと緊張してプレーしていたんじゃないかなと思う。自分は人見知りだし、緊張しいなので」
1年間お世話になった秋葉前監督のためにも、今回のアジアカップでは成長の後を示し、さらなる飛躍と誓う。
「インサイドハーフでプレーする(佐藤)龍之介やゼキさん(大関友翔)は同い年だったり、2つ上だけど、本当にA代表経験を積んでいる選手。そういう選手とプレーして負けている部分もあるけど、ここは負けていないというところもあるはず。自分が負けないところをもっとレベルアップさせて、負けている部分はもっと良い方向に持っていきたい。自分は全部できるボランチを目ざしているので、苦手な部分をなくしていきたい」
2年後のロス五輪に向けて大岩ジャパンの活動はまだ始まったばかり。今大会の活躍次第では序列を覆すことはできる。可能性は無限大。嶋本は恩師に成長した姿を見せるべく、アジアの戦いでより高みを目ざして戦っていく構えだ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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