サヨナラ「GT-R」… 次期型はどうなる!?

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スーパースポーツカーを「18年造り続けた」日産の偉業を称える

 2025年8月26日、日産はスーパースポーツカー「GT-R」(R35型)の生産を終了し、異例ともいえる18年に及ぶ長い歴史に幕を下ろしました。

 そんななかで同年12月5日、トヨタはスーパースポーツカー「GR GT」の導入を明らかにするとともに、モータースポーツへの参戦も表明したことで、大いに話題を集めています。

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 1969年、初代スカイラインGT-Rが現れてから以降、50年以上にわたってモータースポーツシーンでも数多くの活躍を果たしてきた老舗スポーツカーブランドのGT-Rですが、再び復活する日はいつやって来るのでしょうか。

 GT-Rは、「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフが楽しめる」という“マルチパフォーマンス・スーパーカー”を価値とした一台です。2007年、777万円からという価格で登場し、世界に衝撃を与えました。

 その特徴は、空力性能を最優先したマッシブなフォルムと、GT-Rの血統を示す丸目4灯テールランプにあります。

 心臓部には熟練工の手で組み上げられる3.8リッターV型6気筒ツインターボ「VR38DETT型」エンジンを搭載。世界初の独立型トランスアクスル4WDとの組み合わせで、天候を問わない異次元の走行安定性を実現しました。

 後期型では快適な乗り心地も両立しましたが、全長4710mm×全幅1895mm×全高1370mmという大柄なボディは、日本の道路環境では扱いに気を遣う場面もあります。また、市街地での実燃費は7km/L前後と経済的ではありません。

 最終となった2025年モデルでは、最高出力570PS、最大トルク637N・mを発揮しましたが、その歴史は「絶え間なき進化」の連続でした。

 2007年のデビュー後、イヤーモデル制で毎年性能を向上させ、2014年には究極の「NISMO」が登場。2017年には内外装を大幅に刷新して成熟の域に達し、2024年3月に2025年モデルをもっての生産終了が発表されています。

 日産が公式に発表した生産終了の理由は、「供給できない部品が多くなってきたこと」です。

 しかしその深層には、18年という長寿モデルが避けられなかった規制、市場、そして経営戦略という三つの壁が存在します。

 最大の要因は、年々厳しくなる法規制への対応限界でした。

 特に欧州市場からの撤退を余儀なくされた騒音規制は深刻で、また2007年設計の基本骨格も、現代の衝突安全基準などをクリアするための抜本的な改良は難しかったようです。

 加えて、国内外市場の変化も大きな要因です。

 SUVやミニバン、コンパクトカーなどが販売の主流となる現代において、高性能スポーツカーの市場は著しく縮小。さらに日産自身も、経営資源を販売ボリュームが大きいSUVと、次世代の核となるEV(電気自動車)へ集中させる方針を明確にしていました。

 R35型GT-Rの中古車市場は、生産終了のアナウンスを受け、価格が上昇し続けています。特に人気の後期型や特別仕様車は流通台数が少なく、希少な状況です。

 相場は年式で大きく異なり、初期モデルが700万円から1000万円前後で流通する一方、2017年式以降の後期モデルは1500万円を超える価格が中心です。特に最終モデルや「NISMO」などの限定車は、3000万円以上の値付けも珍しくありません。

 しかし、購入以上に覚悟が必要なのが維持費です。

 専用タイヤは4本交換で40万円超、ブレーキもパッドとローター交換で約40万円が見込まれます。大きな故障がなくとも、年間50万円から100万円の維持費は想定すべきでしょう。

 特に初期モデルではトランスミッションの故障が弱点として知られており、修理費は100万円近くに達するケースも報告されています。そのため、高額な維持費を避けるには、メンテナンス履歴が確かな個体を選ぶことが極めて重要です。

次期型「GT-R」再導入は「既定路線」!?

 SNS上では、R35 GT-Rは今なお活発な議論の対象です。「ガンダムのようだ」と評された独特のスタイリングは、他にない日本のスーパーカーとしての個性を確立したと、肯定的に捉える声が多く見られます。

 オーナーや試乗経験者からは、その異次元の加速性能や絶対的な安定性に対する驚きの声が絶えません。その一方で、「高額な維持費の悩み共有」という現実的な側面もSNSの特徴です。

日産を代表するスーパースポーツカー「GT-R」はこの先どのように進化するのか!?[画像はR35型GT-R]

 そんなR35型GT-Rの後継モデルが登場する可能性は高いといえます。

 日産の経営陣は「GT-Rは進化を遂げ、将来再び姿を現す」と公式に明言しており、次世代モデルの検討や技術開発が進んでいることを強く示唆しています。

 パワートレインは、電動化を前提とした高性能ハイブリッドが有力視されています。

 V6ツインターボとモーターを組み合わせ、700馬力を超えるパフォーマンスを目指すなどと予想する声もあるようです。

 新型GR GTもV8ツインターボとモーターを搭載してシステム最高出力650ps以上を発揮するとしており、こうした流れにも合致しています。

 そんな次期型GT-Rの登場は、日産の幹部が示唆する「今後3〜5年以内」が現実的なタイムラインとなるでしょう。

 しかし最大の障壁は、R35が直面した騒音規制や衝突安全基準といった、世界中の多様な法規を開発初期からクリアする「グローバルカーとしての適法性」です。

 R35 GT-Rが残した功績は、スーパーカーの性能を誰もが引き出せる領域へと引き寄せたことでした。

 それは過去の名車ではなく、今なお、そして未来の高性能車のあり方を問い続ける、不滅のベンチマークなのです。