山形放送

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「県内最後のミニデパート」と言われた鶴岡市内の小売店が30日、創業から173年の歴史に幕を下ろしました。地域の人たち愛されてきた老舗の最後の1日には多くの人が集まり、別れを惜しみました。

朝礼「おはようございます。いよいよ今日が完全閉店の最終日となります」

鶴岡市の中心市街地にある「南銀座 池田」。江戸時代に呉服屋として創業してから洋服や婚礼品を扱いおよそ50年前、現在の場所に店舗を構えました。
創業から173年、現在は「県内最後のミニデパート」として地域の人たちに愛された老舗は30日、その歴史に幕を下ろしました。

南銀座池田 池田督社長「いま自分がこういう形で終わるとは2,3年前までは全然考えていなかったのでまだ夢の中のような気持ちと頭の中が走馬灯のようにぐるぐるいろいろよぎりますね」

7代目の池田督社長です。

池田 督社長「フレンドリーな店。それが特徴なので」
池田社長 歌う「♪池田のCMソング着る喜びを肌に感じて明るい歩道をあなたと歩くいつしか心に温かいぬくもりが幸せを夢をよぶ池田 池田」

「南銀座 池田」は店員の親しみやすい人柄と衣料品や雑貨など「食料品以外は全てそろう」店として愛されてきました。しかし、11月上旬、11月いっぱいでの閉店を告知しました。

池田社長「大きなショッピングセンターもそうだが、チェーンストアの台頭もあるし、ネットショッピングもある。この時代の変化、環境の変化に対応できずにいまの潮時かと」

告知後、およそ1か月にわたって行った最後のセールには多くの常連が訪れました。

店内アナウンス「最初で最後の閉店セールとなります173年間本当にありがとうございました」
常連客「60年前から通っている何でもそろうからよかった。残念 」

そして迎えた閉店の日ー

最終日の朝礼「この1か月がすごく長かった気がしますがどうですか1年分の長さのような気がします。とにかくお客様に笑顔でおもてなしをしていただきたい。きょうも一日、笑顔で最終日よろしくお願いします」

開店アナウンス「おはようございます。開店いたします。本日、最終日となります。本日、完全閉店。173年目の閉店日となります」
開店してすぐ売り場客でいっぱい「最初で最後の閉店セールも いよいよきょう限り、きょう限りとなりました。いろいろとご迷惑をお掛けしますがご容赦くださいませ」

花束渡す「どうしたの?持ってきてくれたの?わざわざ持ってきてくれたみたいで。すごい」
手土産渡す「ほんの気持ちですけど」「大変お世話になりましてありがとうございました」
取引先「10年くらいのお付き合いをしていたのですごくお世話になったので従業員の方たちもとても親切なお店だったのですごく残念」
写真撮る人「あっちこっちもうこれなくなっちゃうから。孫の代まであったら良かったな。残念ですね」

「最後の思い出に」と、多くの常連たちが店員と一緒に写真を撮ります。

閉店のあいさつ「いろいろな思い出があります。振袖をお嬢様に受け継いでいただいたり、3世代に渡って制服を買っていただいたりしたお客様もいます。鶴岡に帰ってくるたびにかつ丼がおいしいからかつ丼食べに来るお客さんもいました。本当にひとつひとつ大切な思い出です。173年間どうもありがとうございました」

長年にわたって地域の人たちに幸せを届けてきた「南銀座 池田」。その思い出は多くの人たちの心に残り続けます。