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クロスオーバーへバトンタッチ 工場の先行きは不透明

フォードのハッチバック『フォーカス』の生産が終了した。27年間、累計1200万台の販売実績を誇る人気モデルだった。

【画像】ハンドリングが群を抜いて楽しい、スポーティなハッチバック【フォード・フォーカスを詳しく見る】 全65枚

最後の1台が生産ラインを離れた際、フォード社員がSNSでこのニュースを共有し、ドイツの放送局ザールラント放送(Saarlandischer Rundfunk)も報じた。


『フォーカス』は欧州Cセグメントの代表的なハッチバックの1つだ。

フォーカスの生産終了は、フォードが欧州ラインナップの電動化を急ぐ中、2022年に発表されていた。

フォーカスに代わる形で登場したのが、フォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームをベースにした電動クロスオーバー『エクスプローラー』と『カプリ』だ。しかし、同サイズのハッチバックの導入予定はない。

そのため、フォーカスを出荷していたドイツ・ザールルイの工場では今後、自動車生産が行われなくなる。フォードは以前、ザールルイ工場で新型車を生産する計画はないと述べており、同工場の売却先も未定のため、その将来は不透明な状態だ。

フォーカスが抜けたラインナップの空白を埋めるため、フォードは2027年にミドルサイズクロスオーバーを投入しようとしている。

この新型車では、ハイブリッド車とEVの両方が設定される見込みだ。2008年にフォーカスのクロスオーバー版として登場した『クーガ』の後継ではなく、クーガと並行販売されることになるだろう。

フォーカスと『フィエスタ』の廃止により、フォードは欧州市場における二大主力モデルを手放し、その立ち位置を大きく変えることになった。欧州自動車工業会(ACEA)によれば、フォードは2015年に欧州第2位のブランドだったが、昨年12位に転落し、この期間に市場シェアのほぼ半分を失った。

同社は現在、欧州での販売拡大計画を策定中だ。その一環として、元フォーカスおよびクーガのモデルラインマネージャーであるジム・バウムビック氏を欧州専任のトップに任命した。

フォードによると、バウムビック氏の主な責務の1つは「欧州の顧客にとって価値ある製品を開発すること」だという。