異論も飛んだド軍の“カーショー外し”は非情か MLB名将が説いた短期決戦の秘訣「投手陣全体に何が必要かを考えるべきだ」

ワイルドカードシリーズのロースターから外れたカーショー(C)Getty Images
レギュラーシーズンの全日程が終わりを迎えたメジャーリーグは、いよいよ現地時間9月30日からポストシーズンに向けた戦いが幕を開ける。
各球団ロースター編成、そして先発ローテの組み合わせが注目を集める中、ワールドシリーズ連覇を目論む“世界一軍団”の陣容は小さくない話題を生んだ。
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ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、レギュラーシーズン最終戦を前に実施した囲み取材で米スポーツ専門局『Sports Net LA』に対して、今季での現役引退を決めているクレイトン・カーショーをワイルドカードシリーズのロースターから外す意向を明らかにした。
「地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズで、ブルペンから出るかも、正直どうなるか分からない」
37歳となるカーショーだが、今季は要所でチームを支える投球を披露。23先発で、11勝を挙げ、防御率も3.36と決して悪くはなかった。さらに現地時間9月24日のダイヤモンドバックス戦では「何でもやる」と志願してリリーフ登板。火の車状態となっていたブルペン陣を救う働きも見せていた。
ただ、頼れるベテランをチームから完全に外す措置を取ったロバーツ監督の決断には、「頼みの綱がいない」「今一番いい投手じゃないか」といった一部のファンや識者の“異論”も飛んだ。
もっとも、ワイルドカードシリーズは、あくまで3回戦制の短期決戦ではある。ゆえにドジャースの決めた編成陣容に理解を示す識者もいる。19年の監督生活で計3度の最優秀監督賞を手にした経験を持つジョー・マッドン氏は、MLBの公式ネット局『MLB Network』において「カーショーを外す措置は理にかなっていると思う」と断言。さらに「3日間と休みなく続く短期決戦では、彼のリカバリーは他の投手よりも必要になる」とコンディション面の課題を指摘した。
これに対して番組司会から「少々冷たくないですか?」と問われた百戦錬磨の名将は、「いや、そうじゃないよ。要は勝つことが大事なんだ。3試合制の短期決戦だと言ったはずだ」とキッパリ。そしてベテラン選手を起用する難しさを説いている。
「彼(カーショー)自身もチームの決断を理解しているはずだ。それに負けたら終わりと言えるような短期決戦で、投手陣全体に何が必要かを考えるべきだ。とにかく休みなしでも連投できる投手がいる。でも、それを今の彼はできない。本当に色々な事情があるんだと思う。非情と言われても構わないよ」
果たして、ドジャースの判断は吉と出るか、凶と出るか。その行く末を興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
