「アメリカの全テレビ番組に悪影響を与えた」とされる海賊版ストリーミングサービスの創設者が懲役84カ月の判決を受ける

「Jetflicks」は、表向きは航空サービスを装い、加入者に映画のライブラリーとして一時は18万3285本の海賊版テレビ番組を提供していたという違法な海賊版ストリーミングサービスです。「アメリカのテレビ番組の主要な著作権者全員に悪影響を与えた」と言われるほど問題視されたJetflicksですが、2017年に行われた運営者の家宅捜索を機に閉鎖され、2021年ごろから関係者に有罪判決が下され、ついに創設者の公判が終了して6つの訴因で有罪判決が確定しました。
https://torrentfreak.com/jetflix-streaming-piracy-ringleader-sentenced-to-7-years-prison-250723/

JetflicksとiStreamitAllという2つの定額制IPTVサービスは、2019年に起訴された際に、19テラバイトのデータと17万5000ページ・約1トンにも及ぶ紙媒体での証拠書類が提出されました。この訴訟について、アメリカ政府は「アメリカ史上最も複雑なストリーミング著作権侵害訴訟となる可能性がある」と述べていました。そのうちJetflicksは18万3285本の海賊版テレビ番組を所蔵していたとされており、当時のNetflixやHulu、Amazonプライムビデオが提供できるコンテンツ量を上回っていたとも言われています。
2021年時点で、JetflicksのプログラマーでありiStreamitAllの創設者でもあるダリル・ポロ被告は、著作権侵害とマネーロンダリングの罪を認め、57カ月の懲役刑と100万ドル(約1億5000万円)の没収命令を受けました。また、同じくJetflicksのプログラマーであるルイス・アンヘル・ビラリーノ被告は、著作権侵害共謀罪1件のみが認められ、懲役約1年の刑を宣告されています。
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一方で、Jetflicksの創設者でありCEOと名乗っていたクリストファー・ダルマン被告は、2024年6月に最高48年の懲役刑を含む有罪判決を受けたものの、「陪審に提出された証拠は証拠能力に欠け、弁護側に不利である」と主張。さらに「それぞれの罪について36ヶ月の刑期が妥当であり、政府の量刑ガイドラインはまったく不合理」と主張していました。
結果として、2025年7月18日に連邦地方判事に署名された判決文では、ダルマン被告は、著作権侵害共謀罪、複製または頒布による著作権侵害罪、公衆上演による著作権侵害、マネーロンダリングおよび幇助(ほう助)など6つの訴因で有罪判決が確定しました。ダルマン被告には84カ月(約7年)の懲役刑が下され、有罪判決を受けたJetflicks関係者の中で最も重い量刑となりました。
Jetflicksは著作権侵害件数で過去最大の事件であるだけでなく、アメリカで本格的な裁判に持ち込まれた最初の違法ストリーミング事件でもあるため、アメリカ政府および著作権保護の業界団体であるMPAの双方にとって非常に重要な事件です。判決を受けてMPAは声明を発表し、「この画期的な成功における司法省、連邦捜査局(FBI)、そして参加した法執行機関の取り組みに感謝します。この成功はコンテンツ制作者の権利を保護し、世界中の海賊行為運営者に彼らが直面する可能性のある結果についてのメッセージを送るものです」と有罪判決について賛辞を送っています。
