つくりおきには注意!お弁当を食中毒から守る「NGルール」5つ
行楽イベントや家族の通学・通勤に際して、お弁当づくりに励む人も多いのではないでしょうか? 暖かくなってきたこれからの時期、心配なのがお弁当の食中毒リスク。今回は、お弁当づくりに役立つ簡単レシピやラクする調理技を紹介するSNSが話題の、兵庫県の尼崎市保健所健康増進課の管理栄養士さんに、傷みにくいお弁当のつくり方や持ち歩き方のテクニックを伺いました。

一気に傷みやすくなる…やってはいけないお弁当のつくり方5つ
お弁当が傷む理由は、食中毒の原因となる細菌、つまり食中毒菌の増殖によるものです。傷みにくいお弁当をつくるには、それらの食中毒菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」ことがポイントです。
●NG1:お弁当をつくる前に手を洗わない
人の皮膚、鼻や口には、さまざまな菌が常在しており、食中毒の原因となる菌も潜んでいます。「目には見えないから大丈夫!」とは思わず、調理前にはしっかり手を洗いましょう。

手洗いのポイントは「石けんを泡立て、指の間や爪の間までしっかり洗うこと」「流水で洗い流すこと」「手をふくタオルは清潔なものを使うこと」です。
トイレに行ったあとやキッチンを離れた際には、手を洗い直すことも忘れずに。手に傷がある際は、傷口に細菌が多くついているので、調理用手袋などで手を覆って調理しましょう。
●NG2:生の肉や魚、卵を触れたあと、別の食材を触る
生の肉や魚、卵などの食材には、食中毒菌が付着している可能性があります。これらの菌が手や調理器具に付着したまま、別の調理に移ると、キッチン全体に菌が広がってしまい、食中毒菌が繁殖するリスクが高まります。それらの食材を触ったあとは、かならず手や調理器具をきれいに洗いましょう。
●NG3:汁気の多いものを入れる
細菌は水分が多いと増えやすくなります。おかずの汁気はよくきってから入れましょう。漏れを防ぎ、ほかの食品に汁がつくのを防ぐために、仕きりやカップを使うと効果的です。
また揚げ物や焼き物など、できるだけ水分が少ないものを選ぶようにするのも大切です。
生野菜や果物はお弁当を華やかにしますが、しっかりと洗っても、加熱しないかぎり、食中毒菌が残っている危険性があるため、夏場はとくに注意しましょう。
使う場合は、よく洗い、水気をキッチンペーパーなどできってからつめるようにすると、よいです。お弁当箱ではなく、タッパーなどの別容器に入れるとより安全です。
お弁当づくりのNGルール:温度管理に要注意

お弁当に食中毒菌が繁殖しやすくなる条件は、まだまだあります。
●NG4:熱いままお弁当箱につめる
細菌の種類にもよりますが、10~65℃は細菌が増えやすい温度帯です。とくに35℃前後がもっとも活発に増殖するといわれています。
ご飯やおかずを熱いうちにつめてしまうと、蒸気がこもって水分が増加するほか、細菌が活発に増殖する温度帯が長く続いてしまうため、十分に冷めてからつめるようにしましょう。時間がない場合は、保冷剤などでご飯やおかずをしっかり冷ましてください。
●NG5:生もの、生焼けのものを入れる
刺身など、生ものは避けましょう。また、卵焼きやゆで卵などの卵料理は、半熟ではなく、完全に固まるまでしっかり加熱すること。おかずをつくる際はしっかり中心部まで加熱することが大切です。
カマボコやハムなど、通常加熱しなくても食べられる食材でも、なるべく素手で触らず、加熱してつめるようにしましょう。
また、冷蔵庫に保管しておいたつくりおきおかずをつめる際には、つめる前に再加熱すると傷みにくいです。
持ち歩く際には保冷剤や保冷バッグを活用

手づくりのお弁当を長時間持ち歩く際や、とくに気温が高くなる夏場には、保冷剤や保冷バッグを利用しましょう。持ち歩いている最中も、食中毒菌が増えにくい冷たい状況をつくることがポイントです。
自分好みのかわいい保冷バッグなどを使うと、お弁当を持ち運ぶ際もおしゃれで、気分が上がりますよ。お弁当箱のフタの上に保冷剤を乗せてゴムバンドで固定したり、フタの部分に保冷剤を入れるスペースのあるお弁当箱を使ったりするのもよいですね。
冷たくてもおいしいおかずもおすすめ。また職場や学校に電子レンジがあれば、よりおいしくいただけますね。
