沖縄に5カ所あるのに神奈川に1カ所しかないってなんで? 免許更新のたびに「長旅確定」な人も多数の「免許センター」の謎

この記事をまとめると
■免許更新は多くの人が「面倒」と感じる手続きの代表格だ
■免許センターの拠点数や場所は人口ではなく地域性で決まっている場合が多い
■将来はオンライン更新の導入で利便性が向上する可能性もある
免許更新と切っても切り離せない免許センターのナゾ
ドライバーにとって、「めんどくさいなー」とか「わずらわしいなー」とか感じる、やらなければいけないことはいろいろありますが、「免許の更新」はその代表格ではないでしょうか。
自治体によっては、優良運転者は近くの警察署で免許の更新ができるところもありますが、基本的には「免許センター」と呼ばれる施設に出向いて更新作業を行わないとなりません。

たまたま電車で数十分のところに住んでいるという人ならさほど苦労しないと思いますが、地域によってはバスなど乗り継いで数時間コースだという人もいて、往復で1日が潰れてしまうというケースもあります
実際に「もっと数を増やせないの?」という不満を抱えている人も少なくないでしょう。ここではその免許センターの数やその運営について少し掘り下げてみようと思います。
免許センターの設営条件は決まっているのか?
免許センターの印象を聞くと、「遠い」とか「アクセスが悪い」とか「数が少ない」という不満が少なくないように思います。では、実際の状況はどうでしょうか?
免許センターという機関は、各都道府県の公安委員会の管轄で、法令の委任によって都道府県の警察本部交通部が実際の業務を行っているそうです。
業務の内容は、主に免許の交付にともなう学科試験、技能試験などの試験部門と、視力や聴力の確認をする適性検査を行う検査の部門、そして免許の発行や、更新にともなう講習などを行う交付の部門があります。

2025年4月現在、全国には126カ所の免許交付施設があります。そのなかで試験を行えるところは基本的に各都道府県に必ず1カ所はありますが、半分近くは更新と相談の業務のみというところとなっているようです。名称も、「○○運転免許センター」や「○○免許センター」、そして「○○試験場」もありますし、「交通センター」なんていうところもあり、全国で統一はされていません。
所在地や拠点数は各都道府県の判断によって決まっている
アクセスがよくない印象なのはなぜ?
全国的に見て、免許センターの所在地は都市部よりも郊外にあることが多いようです。これは、免許の試験、とくに実技の試験を行うには、少なくとも学校の校庭くらいのスペースが必要で、その土地をまかなうには郊外のほうが都合がいいという理由が有力なようです。

また、実際にマップで見てみると、高速道路や主要な幹線道路の沿線にあることが多く見られます。この状況からすると、郊外に住んでいる人は移動の手段を自動車に頼っている割合が高いことを考慮したのではないかと思われます。
拠点数が少ない印象はどうなのか?
免許センターの拠点数については「もう少し数を増やせないのか」という不満を耳にする事が多いように感じますが、実際はどうなのでしょうか?
警察組織が運営管理する公共のサービスなので、明らかにキャパシティが不足しているという状況が発生すれば、運営の義務として拠点の数を増やすはずですので、その自治体の人口に比例した数があると考えるのが普通です。
しかし、免許センターの拠点数は、必ずしも自治体の人口とは比例していません。たとえば、もっとも人口の多い東京都では免許センターは5カ所です。それに対して、人口が東京都の3分の1の北海道には6カ所、10分の1の沖縄県には5カ所あります。また、人口が2位の神奈川県には1カ所しかありません。

つまり、免許センターの拠点数は人口とはあまり関係がないということになります。これは状況からの推測ですが、東京の5カ所は、処理能力が高い上にほぼフル稼働で多い人口をカバーしているのに加えて、優良運転者は近くの警察署でも更新などがおこなえるので、キャパシティが足りているのでしょう。いっぽうの北海道は、人口との比率ではなく、広大なエリアをまかなうために多くの拠点を設けているのでしょう。
そのように各都道府県では、それぞれの運営管理をおこなう警察本部・交通部が免許センターの拠点数や設営場所の判断をしているので、その方針の違いによって地域による違いが生まれているようです。
もし、その日のうちに免許センターの受付時間に間に合わない、というような状況があった場合は、まず管轄の免許センターに相談してみましょう。きっとなんらかの手立ては講じてくれるはずです。
また、実施はまだ先ですが、オンラインでの免許更新ができるような仕組みを整備しているという話もありますので、近い将来、自宅や近隣の施設で免許の更新ができる日が来ることでしょう。
