「ストッキング」と「タイツ」の意外と知らない事実。失敗しない選び方をプロに聞いてきた
暖かい日も増えた3月ですが、まだ寒さの残る日も。そんな時季に大活躍するのが「ストッキング」と「タイツ」です。でもこの2つ、一体どう違うのでしょうか? 今回は、多くのタイツやストッキング、靴下などを取り扱い、1882年創業の老舗ブランド・福助 経営企画室 広報 斉藤邦子さんと大関麻実さんにお話を伺いました。

「ストッキング」と「タイツ」はなにが違うの?
用途や形は似ていても、名前が異なる「タイツ」と「ストッキング」。別物かと思いきや、じつは“デニール”によって、名称を分けているそうです。

「デニールとは糸の太さを表す単位です。メーカーによって、その境目は異なりますが、弊社では、19デニール以下を『ストッキング』、40デニール以上を『タイツ』としています。その中間にあるもの(20〜39デニール)が、『オペークタイツ』というものです。デニールの数字が大きいほど太い糸を使用しているので、厚手になり強度も増します」(斉藤さん)
「ストッキングは薄手、タイツは厚手」というイメージはありましたが、その境界線が形や素材などではなく、糸の太さによるとは意外と知られていないことですよね。
「タイツは糸が太いため、手に取るとしっかりとした厚みを感じます。一方、ストッキングは非常に薄く、透け感がありますよね。オペークタイツはその中間的な存在で、ストッキングほど薄くなく、タイツほど厚くないのが特徴です」(大関さん)
<福助での分類>
・ストッキング(〜19デニール):透け感がしっかりとしているので、肌の感じが出る
・オペークタイツ(20〜39デニール):タイツとストッキングの中間で、年間を通して人気
・タイツ(40デニール〜):ほかの2つに比べて厚手で丈夫
●同じデニールでも違うように見える原因は?
しかし、同じデニールでも、商品によって着用時の印象などが変わることがありますよね。それはなぜでしょうか?

「一般的に、タイツやストッキングにはナイロンやポリウレタンなどの化学繊維が使われていますが、最近では綿やウールなどの天然繊維を使用した商品も増えてきました。素材や編み方の違いで見た目や履き心地が異なります。そのため、同じデニールでも、見た目や履き心地が変わるのです」(斉藤さん)
ちなみに、冬場のいちばん人気は80デニール。しかし、年間では30デニールのオペークタイツが人気です。
「デニールが高くなると、カジュアルなファッションに合わせやすくなります。一方、ストッキングは透け感が強いので、上品な感じがします。そのときのファッションに合わせて選ぶのがおすすめです。また、最近では紫外線カットされたものもあるので、とくに夏場は日焼け防止になるというメリットもありますよ」(大関さん)
最近では各社タイツとストッキングのラインナップも非常に豊富。同じデニールでも着圧のものや、保湿加工があるものなど、機能はさまざまあります。そこで、自分の用途に合わせて選ぶことが重要です。
「ストッキング」と「タイツ」の最適な選び方

次にサイズの選び方についてです。自分に合ったものを選ぶにはどうしたらいいのでしょうか? 斉藤さんによると、伸縮性が高い、タイツやストッキング選びは、「自分の体型に合ったサイズを選ぶこと」が大切だそう。
「失敗しないサイズ選びのポイントは、パッケージに記載されている情報を確認することです。同じメーカーの商品でも、サイズ感が若干異なる場合があります。購入時には、パッケージをチェックして、自分のサイズに合うものを選んでくださいね」
しかし、パッケージを見ると、サイズがS〜M/M〜L…と同じサイズが表記されているものがありますよね? その場合どちらを選べばいいのでしょうか。
「S、M、Lの表記よりも、身長やヒップのサイズから近しいものを選んでいただいた方が、より自分に合ったサイズを選ぶことができます。どちらにも当てはまるというときは、中央値に近しい方を選ぶようにしましょう」(大関さん)
●ストッキングの色味はより「素肌」に近いものを
同じ身長でも、おなかまわりや、ヒップのサイズは人それぞれ。だからこそ、自分の合ったものを選ぶことで、後悔を減らすことができます。また、パッケージにはサイズのほかにも、素材や特徴などが記載されています。

「これを参考にして選ぶことで、サイズ感はもちろん、自分に合った用途のものを選ぶことができます。あとは、見本品がある店舗では、見本に腕を通して透け感や色味、肌心地を確かめてみてください。実際に手にすることで、『思っていたのと違う』を解消することができますよ」(斉藤さん)
脚をきれいに見せるためには「色選び」も重要です。これからの時季、卒入学など履く機会が増えるストッキングではどのような色味を選べばいいのでしょうか?
「ストッキングの色味が浮いてしまったり、老けてみえてしまわないようにするには、より素肌に近い色を選ぶことがポイントです! それぞれのカラーにトーンの特徴があり、カラーチャートで記載されている場合もあるのでそちらを参考にしてみてくださいね」(大関さん)
