バイエルン、故ベッケンバウアー氏を象徴する背番号『5』を永久欠番に「永遠に我々のカイザー」
バイエルンの背番号『5』は、ブンデスリーガが固定背番号制となった1994-95シーズン以降、元ベルギー代表DFダニエル・ファン・ブイテン氏や、元ドイツ代表DFマッツ・フンメルス(現:ローマ)らが着用してきた。2023年夏にフランス代表DFバンジャマン・パヴァール(現:インテル)が退団すると、以降は空き番号となっていたが、8日に開催されたバイエルンの年次総会において、ヘルベルト・ハイナー会長が『5』を永久欠番とすることを明かした。
「親愛なるフランツへ。現在、バイエルンは最高の成功を収め、ユニークなスタイルを持ち、豊かな人間性を誇るクラブとして知られているが、今日のような姿にしてくれたのは、選手としての、監督としての、会長としての、そして仲間としてのあなただった。あなたはバイエルンに、今もなお語り継がれるカリスマ性を与えてくれたのだ」
会場でベッケンバウアー氏のキャリアを振り返る映像が流れた後、ステージにはベッケンバウアー氏の家族も登壇。そのなかで、ハイナー会長は「フランツ・ベッケンバウアーは、永遠に我々のカイザー(皇帝)である」との言葉とともに、「この5番は、唯一無二のレガシーのためにとっておくものだ。クラブとその歴史は、フランツなしでは考えられないのだから」と語り、ベッケンバウアー氏を象徴する背番号『5』をクラブの永久欠番とする考えを発した。会場からは万雷の拍手が贈られたという。
また、年次総会の会場では「我々のカイザーよ、永遠に」と題した特別展示会が催され、ベッケンバウアー氏のユニフォーム、スパイク、獲得してきたトロフィー等、キャリアを振り返るためのユニークな品々が展示された。
1945年9月生まれのベッケンバウアー氏は、バイエルンのアカデミーで育ち、1964年にトップチームとのプロ契約を締結した。当時のバイエルンは所属していた地域リーグのオーバーリーガ・ズュートの中堅クラブのような立ち位置で、1963-64シーズンに発足したブンデスリーガでは初年度の参加を逃している。だが、ベッケンバウアー氏を筆頭にアカデミー出身の選手育成に力を入れたバイエルンは、1964-65シーズンのレギオナルリーガを制し、ブンデスリーガ初昇格を勝ち獲ると、以降は1度も降格を喫することなく、国内屈指の名門として力を馳せていく。
