ハリウッドセレブ、大統領選結果に失望絶望 ビリー・アイリッシュ「これは女性に対する戦争」
5日に投開票が行われた米大統領選で共和党のトランプ前大統領の当選が確実となったことを受け、民主党のハリス副大統領を支援してきたハリウッドセレブの間では深い失望と絶望のムードが漂っている。
歌手ビリー・アイリッシュ(22)は、インスタグラムのストーリーで「これは女性に対する戦争」と反応。1日に激戦州の1つウィスコンシン州ミルウォーキーで行われた集会に出席してハリス氏を支援していたラッパーのカーディ・Bも、「みんな大嫌い」と短いメッセージをストーリーに投稿してトランプ氏に投票した人たちに抗議した。
また、歌手で女優のアリアナ・グランデは、「今日、この結果の計り知れない重圧を感じているすべての人の手を握ります」と、インスタグラムのストーリーでつづった。
映画「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られる俳優マーク・ハミルは、「反証されたか、これが私たちが住んでいると思っていたアメリカではないかのどちらかだ」とX(旧ツイッター)に投稿。米映画「コン・エアー」(97年)や「マルコヴィッチの穴」(99年)などで知られる俳優ジョン・キューザックは、現在は削除されているXの投稿で「この国が、有罪判決を受けた性的暴行犯で、ナチスの男を投票で選んで自滅することを選んだという事実は、控えめに言っても根深いニヒリズムの表れだ」と記した。
オスカー女優ジェイミー・リー・カーティスは、「多くの人が勝利を祝い、ひょっとするとほくそ笑むかもしれません。多くの人が敗北の酷い気持ちで驚き、悲しむでしょう」とつづり、「過酷な時代への確実な回帰を意味する」と長文のメッセージを投稿。多くの人がゲイやトランスジェンダーの権利が脅かされ、当然受けるに値する生殖医療を受けることが困難になることを恐れていると述べた。
また、女優クリスティーナ・アップルゲイトは、「なぜ? 理由を教えて。私の子どもは女性としての権利を奪われるかもしれないと泣いています」とつづり、女性の権利に反対票を投じた人は自身のアカウントのフォローを解除するよう求めた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)