東海大・花岡寿哉

写真拡大

 今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝は11月3日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴールの8区間106・8キロで行われる。1日、各チームの1〜8区と補欠5人の区間登録が発表され、前回次点の9位でシード権(8位以内)を逃した東海大は、序盤の主要区間の2区に花岡寿哉(3年)、エース区間の7区に南坂柚汰(2年)を登録した。

 東海大は今年1月の第100回箱根駅伝でも次点の11位でシード権(10位以内)を逃し、さらに箱根駅伝予選会(10月19日、東京・立川市など)では3選手が大苦戦し、14位でまさかの敗退を喫した。箱根駅伝予選会に続き、前回の箱根駅伝本戦1区5位の主力の兵藤ジュダ(3年)が登録から外れたが、両角速監督(58)は「箱根駅伝がなくなってしまったので、全日本大学駅伝では意地を見せたい」と前向きに話した。

 故障から復帰途上のため、箱根駅伝予選会のハーフマラソン(21・0975キロ)を走らなかった竹割真(3年)が最長の最終8区を担う。「予選会を走れなかった分、チームのために、長い8区を走り、シード権を獲得したい。来季は全日本大学駅伝の関東選考会(6月)がないシーズンにして、箱根駅伝予選会に備えたい」と早くも来年を見据えて前向きに話した。「湘南の暴れん坊」と呼ばれる東海大が伊勢路で意地を見せられるか。レースの見所のひとつになる。

 全日本大学駅伝は、国学院大、駒大、青学大の「3強」を中心に、出雲駅伝4位の創価大、同6位の早大、同7位の城西大、さらには今年の箱根駅伝13位で出雲駅伝には出場できなかった中大なども序盤に流れに乗れば優勝争いに加わる力を持つ。

 全日本大学駅伝は2018年から区間割が大きく変更され、7区が2番目に長い17・6キロ、最終8区が最長の19・7キロとなった。駅伝は「先手必勝」が鉄則だが、主力選手を序盤の区間に投入するか、終盤の長い区間に残すか、各校の戦略も注目される。

 全日本大学駅伝の大会ルールでは、出場各校が10月9日に選手16人を登録。その中から10月31日正午までに1〜8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の午前6時30分まで区間登録選手と補欠登録選手を3人以内、交代できる。

 東海大の区間登録選手と補欠は以下の通り。

▽1区( 9・5キロ)草苅恭弓(3年)

▽2区(11・1キロ)花岡寿哉(3年)

▽3区(11・9キロ)平井璃空(1年)

▽4区(11・8キロ)檜垣蒼(1年)

▽5区(12・4キロ)水野龍志(4年)

▽6区(12・8キロ)中井陸人(3年)

▽7区(17・6キロ)南坂柚汰(2年)

▽8区(19・7キロ)竹割真(3年)

▽補欠        五十嵐喬信(4年)

           梶谷優斗(4年)

           越陽汰(4年)

           可児悠貴(2年)

佐野鈴太(1年)