「ゲーム・オブ・スローンズ」映画化が企画中 ─ 劇場公開も視野に
ジョージ・R・R・マーティンの小説シリーズに基づくHBOドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)の映画化企画が、米ワーナー・ブラザースによって水面下で進められていることがわかった。米が報じている。
企画はまだ開発初期段階にあり、監督やキャスト、脚本家は未定だが、ワーナー・ブラザースは劇場公開を前向きに検討しているという。また、ドラマシリーズの物語に対してどのような位置付けとなるかも不明だ。
「ゲーム・オブ・スローンズ」は、架空の大陸・ウェスタロスを舞台に、七王国の王家による熾烈な玉座争いを描いたダーク・ファンタジー。2019年にシーズン8で幕を閉じた。元々ショーランナーのデイヴィッド・ベニオフとD・B・ワイスは、最終章を3本の映画で完結させたいと望んでいたが、HBOの反対により実現しなかった経緯がある。
しかしシリーズ終了後、ワーナー・ブラザーズでは経営陣の変更があり、作品に対する戦略が変化したことで、映画とテレビシリーズの垣根も薄れてきた。例えば、映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)から派生したスピンオフドラマ『THE PENGUINーザ・ペンギンー』、『DUNE/デューン 砂の惑星』の前日譚ドラマ「デューン 預言」など、人気作品が映画とテレビシリーズの双方で展開されるケースが増加している。こうした流れのなかで、「ゲーム・オブ・スローンズ」の映画化企画が浮上するのも自然なことといえるだろう。
なお「ゲーム・オブ・スローンズ」ユニバースは拡張を続けており、2022年にスピンオフ第一弾として、マーティン著『炎と血』に基づく前日譚ドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」がスタート。2024年にシーズン2がリリースされ、シーズン4での完結が予定されている。また、2025年には新たな前日譚ドラマ「A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight(原題)」が米リリース予定だ。一方、ジョン・スノウのスピンオフなどした企画も多く、劇場映画版の製作に最終的なゴーサインが出るか注視したい。
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