井上康生氏、大谷翔平&山本由伸のWS制覇を祝福「一日本人として誇り」
柔道全日本男子前監督の井上康生氏が理事長を務めるNPO法人JUDOsが主催の「国際コーチングセミナー」が31日、神奈川・平塚市の東海大で行われた。海外の指導者を対象に研修や国際交流を計ることを目的とした試みで、3度目となる今年はアゼルバイジャン、カンボジア、コソボ、ポーランド、ベネズエラ、ラトビアから6人の指導者が参加。井上氏は内股の指導を行った。
井上氏は修了式後に取材に応じ、この日行われた米大リーグ・ワールドシリーズの話題に言及。大谷翔平投手と山本由伸投手が所属するドジャースの優勝を「ワールドシリーズは全世界が注目するイベント。一野球ファンとして興奮し、一日本人として非常に誇りを持たせていただいた」と祝福した。
28年ロサンゼルス五輪では野球が実施競技に復活する。今夏パリ五輪で日本選手団の副団長を務めた井上氏は、大谷らの出場への期待を聞かれると「それは皆さんが期待しているところじゃないか」と私見を述べた。
日本はパリ五輪で団体球技全てで出場権を獲得した。メダルには届かなかったが「全競技がオリンピックに参加することによって、日本選手団に一体感や勢いをつけていただいた部分があった」と分析。「シンボル的な方々が参加してくださることで、よりスポーツに対する興味や関心を高めていったり、日本選手団が一つにまとまっていく力にもなるというふうに思う。(参加には)いろんな事情があるでしょうから、簡単ではないとは思うが、そうなれたら最高な時間になるんじゃないか」と期待を寄せた。