ティー打撃中に西口監督(手前)から話しかけられる外崎(左)

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 西武の外崎修汰内野手(31)が5年ぶりに宮崎・南郷で行っている秋季キャンプで体をいじめ抜いている。初日の30日に全体練習のメニューをすべてこなすと、31日の昼食前には若手に交じって坂道ダッシュに参加。息を切らしながら完走し、全体練習後の個別練習では約2時間マシン打撃を重ねた。

 「30歳を過ぎてこの練習量は厳しいが、最後までやるしかない」と覚悟を込めるほど、選手会長を務めた今季は悔しさが残る。127試合に出場しながら99安打と3年ぶりに3桁に届かず、打率も昨季の2割6分に遠く及ばない2割2分7厘と低迷。チームも49勝91敗3分けでパ・リーグ最下位に終わった。

 昨年は免除された秋季キャンプも今年はチームの方針で参加。西口文也監督は「今季の成績を見て結果が出ていない人が休んでいる場合じゃない」と、打力向上を目指すチームの先頭に立つことを期待する。「免除してくれるところがあればしてほしいけれど、言われたメニューをやり抜くしかない」と外崎。今季味わった悔しさをぶつけるように、バットを振り続ける。(安田栄治)